記事のアーカイブ

センター試験前の最後の講義

2013年01月17日 20:33
 1月17日の備忘録。  前日に引き続き、午前中は部屋の整理・整頓。ハッキリ言って、病気が完治していないので少々疲れてきた。  午後に本務大学に向かい、センター試験前の最後の講義をする。  午後4時20分から、ゼミ形式の授業開始。今日の報告者は、中国からの留学生の沈くんであった。風邪で寝ていたそうで、レジュメの作成しておらず約15分遅れてから授業開始。その前に、この講義の出席メンバーとお疲れ会についての打ち合わせをする。学生の側はフランス料理でも、居酒屋でもどちらでも同じといったような感じなので、それでは不二家のペコちゃんランチで済ますぞと脅しておいた。反対に、食育という観点からも、テーブル・

大島渚氏死去

2013年01月17日 10:14
 1月17日の備忘録。   原則的に、この日記兼備忘録は1日遅れで記事を書き込んでいる。したがって、ニュース等は数日遅れになることをご了承願いたい。  この日も前日に続き、大掃除というか書籍・資料の整理に1日を費やす。なかなか、整理がつかないのは書籍よりも、廃棄してよい資料と、廃棄してはならない資料の分別に時間がかかるからである。大学教員という仕事をしていると、入試関連の資料の他に、学生の答案を含めた成績資料を一定期間保管する義務があるので、本当は捨ててしまいたい資料も結局、箱詰めしてそのままにしていることが多い。それと、その分別の途中に、それらを読んでしまい、またまた時間がかかってしまうとい

大掃除

2013年01月16日 13:03
 1月15日の備忘録。  午前11時半頃、タクシーにて本務大学に向かう。ついてすぐ、生協の散髪屋でいつものようにおばちゃんに髭の手入れと洗髪をしてもらう。  午後2時40分から1時間半、第4時限の講義をはじめる。レジュメのネタが尽きたので平等原則について話をして、学生に来週は質問コーナー、再来週は定期試験であると告知する。課題については、以下の2つを提示しておいた。  課題3   スタンリー・キューブリック監督「博士の異常な愛情」を素材にして、平和主義に関してゲーム理論、とくに「囚人のジレンマ」ないし「チキン・ゲーム」の理論が有効に機能するか否かを論じなさい。  課題4   功利主義によって人

憲法の規範力

2013年01月15日 22:48
 1月14日の備忘録。  ここのところ、午前7時頃まで睡眠できず、午前6時半ぐらいに朝食をとって薬を飲んで寝ることが多くなっている。前日のブログにも書き込んだように、本務大学に赴任してから1~2年間入眠障害に悩まされていたのであるが、ここ10年程はそれも克服したと思っていたら、3年前の入院生活でまたもや入眠障害がぶり返してしまった。入院した経験のある訪問者には分かると思うが、病院は定期的に看護士さんが見回りに来るわ、検温・血圧測定・採血が行われるわ、朝から部屋の清掃・消毒で業者が入ってくるわといったことでおちおち寝ていられない。意外かもしれないが、わたしは結構神経質なので外泊すると眠れないこと

祖母の命日

2013年01月14日 00:13
 1月13日の備忘録。  この日は、母方の祖母の命日であった。わたしは1998年後期から本務大学に奉職しているが、この年の12月に父親が脳梗塞で倒れ、翌年の1月に祖母が亡くなった。したがって、はじめての専任教員に就職したことにはちがいないが、あまりよい思い出がない。そもそも、つくば市以北は友人の結婚式や研究会で札幌と仙台に3回程度しか行ったことがなく、本務大学にも最終の面接試験で行ったのがはじめてである。先任者の先生が急死したために、本務大学が必要に迫られ公募したことを先輩の先生から教えられ、半ば半強制的に公募書類を提出したら採用されてしまったという次第である。応募者はかなりいたそうなので、そ

「思想・良心の自由」の判例:国家起立斉唱事件

2013年01月13日 23:19
国歌起立斉唱命令と教師の思想・良心の自由―国家起立斉唱事件― 茨城大学 中野雅紀   事件名等 平成23年(行ツ)第314号戒告処分取消等、裁決取消請求事件 民集65巻4号2148頁   概要 本件は前述の「君が代」ピアノ伴奏拒否事件を受けて、国旗国歌条項に基づき市立中学校校長が卒業式又は入学式において、同校の教諭Xらに対して国旗掲揚の下で国歌斉唱の際に起立して斉唱をすることを命じたが、Xらがこれを拒否したので職務命令違反として戒告処分を受けることになり、上記処分は憲法19条の思想・良心の自由を侵害するものあるとし、その訓告取消等を求めた事件である。   事実関係

「選挙権」の判例:公職選挙法違反事件

2013年01月13日 23:12
選挙権・被選挙権の本質と選挙の公正-選挙犯罪処刑者選挙権・被選挙権停止違憲事件 茨城大学 中野雅紀   最高裁昭和30年2月9日大法廷判決 事件名等 昭和29年(あ)第439号公職選挙法違反被告事件 刑集9巻2号217頁、判時45頁、判タ49号20頁   概要 本件は衆議院議員総選挙に際して、公選法上の買収罪にあたるとして有罪判決を下された選挙犯罪処刑者に公選法252条1項及び3項(昭和37年改正前)に基づき、選挙権及び被選挙権の停止を科すことが国民の参政権を不当に奪うものであるかどうかが争われた事例である。   事実関係 昭和27年10月1日に施行された衆議院議

「教育権と給付請求権」の判例:教科書国庫負担請求権訴訟

2013年01月13日 23:06
教育を受ける権利と義務教育の無償性の意義―教科書費国庫負担請求権訴訟― 茨城大学 中野雅紀   最高裁昭和39年2月26日大法廷判決 事件名等 昭和38年(オ)第351号義務教育費負担償請求事件 民集18巻2号343頁、判時363号9頁、判タ157号94頁   概要 本件は「義務教育諸学校法の利用教科用図書の無償に関する法律」及び「義務教育諸学校教科用図書の無償措置に関する法律」が制定される以前に、公立小学校の児童の保護者が義務教育期間中の教科書代金は憲法26条2項後段に基づき国家が負担すべきものとして、国家は憲法26条2項後段の義務を果たしていないばかりではなく、子女の教

「教育権」の判例:旭川学力テスト事件

2013年01月13日 22:48
教育を受ける権利と教育権―旭川学力テスト事件―  茨城大学 中野雅紀   最高裁昭和51年5月21日大法廷判決 事件名 昭和43年(あ)第1614号建造物侵入、暴力行為等処罰に関する法律違反被告事件 刑集第30巻5号615頁、判時814号33頁、判タ336号138頁   概要 本件は当時、家永教科書裁判を契機として、国家教育権説と国民教育権説の鋭い対立関係にあったが、最高裁判所がそのどちらも「極端かつ一方的であるとしてそのいずれをも全面的に採用することはではない」という立場を示し、藤井樹也氏にならえば「国家=悪、国民=善」という二元的対立から離れ、ひいては教育権概

アンダーグラウンド=アングラ

2013年01月13日 11:08
 1月12日の備忘録。  昨日はDVDを都合4本観賞し、そしてマンガを3冊読んだうえ、それを確認するために早川書房の世界SF全集などを読み返していたため眼精疲労のために本が読めなかった。  そこで、林知更氏の日記で「アンダーグラウンド」の話が出てきたので一言コメントを書いてておく。  「1月11日(金)  ここのところ、いろいろなことでバタバタした日々を過ごしていたが、ようやく落ち着いて勉強できる状態に戻る。…と、この間に溜めていた仕事の催促が一斉に押し寄せる。  夜中にDVDでエミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』(1995年)。よく知られた作品ながら、今頃になって初めて見る。こ
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