「現代人権論」(月曜4限目)試験課題集
2013年01月25日 14:35
担当教員・中野雅紀「現代人権論」(月・4)試験課題集
課題1 日本国憲法は国民主権を採用しているが、その原則は「間接民主制」であり、例外として「直接民主制」がそれを補完するという形態である。その理由を具体的なメリット・デメリットを挙げて論じなさい。
課題2 日本国憲法はホッブズ流の社会契約論を採用しているのか、それともロック流の社会契約論を採用しているのか、思想史的および憲法制定史的観点から論じなさい。
課題3 スタンリー・キューブリック監督「博士の異常な愛情」を素材にして、平和主義に関してゲーム理論、とくに「囚人のジレンマ」ないし「チキン・ゲーム」の理論が有効に機能するか否かを論じなさい。
課題4 功利主義によって人権を基礎付ける場合、「人間の尊厳」の原理とって不都合なことはないのか、具体的事例を挙げてその可否を論じなさい。
課題5 わが国は国民主権を採用しているのに、民主制に一番適した国会の制定した法律を、民主制から一番離れた裁判所が法令の合憲・違憲、適用の合憲・違憲を判断する違憲審査制度を設けているのはおかしくないか論じなさい。