はじめまして
昨日、『新・スタンダード憲法』の執筆担当の原稿を苧野さんに添付ファイルでメール送信したので、今日は久しぶりに休日らしい週末を送ることにした。この原稿は、およそ3週間前に書き上げていたのであるが、字数制限を3割増しで書いてしまったために苧野さんからダイエットすることを求められ、それに応じて2000字近く内容を削ったものである。それでも、厳密に言えば字数は何百字はオーバーしているのであり、あとは編集委員の先生の指示を待つしかないであろう。
本当は、削った部分の説明が個人的には関心があるので、それを生かしてもらえれば有り難いのだが、贅沢を言ってはいられない。なんせ、この本が『スタンダード憲法』から『新・スタンダード憲法』に変わった時、やはり頁数オーバーで、執筆者を替わってもらうという前科がわたしにはあるからである。とはいえ、憲法と条約の関係についてはケルゼンの法段階説を使った方が読者には伝わりやすいと思うし、抵抗権についてはオーリウの請願権→生存権→抵抗権の請求の強度の差異を使った方が読者には伝わりやすいのではないか、と今でも思っている。ま~、このブログを読んだうえで、『新・スタンダード憲法』の改訂版をお買いになった訪問者は、本当はわたしがそこまで一応書いていたと理解してもらえればさいわいである。
しかし、年月が過ぎるのははやいものである。苧野さんとの出会いは、わたしが2005年度の文科省内地留学で慶應義塾大学にお世話になったとき以来である。その当時、苧野さんは小山ゼミのゼミ員、つまり学部の学生であった。特に、小山ゼミの箱根合宿で小山氏、上代氏および苧野さんとわたしの割り当てられた部屋で午前4時ぐらいまで語り明かしたのは懐かしい思い出である。そのあと、苧野さんは大学院に進学し、吉田社長の尚学社に就職するとは思いもしなかった。そんなわけで、苧野さんは学生時代の印象が強いので苧野くんと呼びそうになってしまう。それと、三田の二郎に最初に食べに行ったのは苧野さんが誘ったからであるし、帰任パーティーにも上代氏と共に苧野さんは横浜の店を用意し、わたしの本務大学での教え子と一緒にお祝いをしてくれたことが、つい最近のように思われる。
実は、この内地留学中に本務大学のホームページが大幅に改定され、他の部分はよいとしても『国法学講義ノート』の部分が削られたのが痛かった。と言うわけで、今回のWEBNODEで「独逸国法学研究教室」を、やっと今日になって作製しているというわけである。なかなか本題に入らない、わたしの癖がここでも出ているわけであるが、訪問者のみなさん、本HPならびにブログをどうか長い目で見てやってください。大学教員のわたしがよく見ているのは、林知更氏、南野森氏、木村草太氏および大日方信治氏のHPであるので、とりあえずはそれに準じたHPになれればなと密かに思っている。
しかし、今日は午後1時からこのHP作製にかかりっきりだな~。
(追記)わたしの父親は今治出身なので、第3回ゆるきゃらコンテストでバリーさんが優勝したのはなにか分からないが嬉しいことである。
2012.12.02.23:22