クリスマス
12月26日に午後8時半に、2012年12月25日の備忘録を書き込む。
午前7時過ぎに、起床してタクシーで共済病院に定期診断のために向かう。待合で、国語科の鈴木一史氏が挨拶してきたのでお話をする。鈴木氏は人間ドックで半日入院検査とのこと。
午前9時半過ぎに、茂木先生の定期検診。今日は血液検査もなく、結局、問診がメインであった。
問診終了後、診察料を窓口で支払、処方箋をもらって、コヤマ薬局に向かう。相変わらず、アサコールが高いために1万円以上の薬代になってしまった。
午前10時半に、病院の近くから出ている大学前行きのバスに乗って大学に向かう。大学に行く前に、大学前郵便局に寄って郵便物転居届を申請しておく。
そのあと、生協の散髪屋に寄るが先客がいたので、総務によって欠勤届の申請および郵便物の確認をしてからもう一度、散髪屋に向かう。ちょうど、前の客(小泉氏)の散髪が済んだので、軽く髪と髭を整えて、洗髪をしてもらい、おばちゃんに「よいお年をお迎えください」と挨拶をする。
生協一階のお店でUSBメモリーを買って店員のおばちゃんと話していると、理学部の森聖治氏が入ってきたので立ち話をする。一遍、生協で別れたのであるが、マンションに帰る途中、また森氏に会ったので話をしながらバス停に向かう。話していると、森氏は2000年採用で理学部に赴任したらしい。彼とは今は閉店した大学前のペスケでお互いの学生を連れて飲み食いしていて知り合ったのだから、本務大学では古い付き合いである。そういえば、教職員組合の立ち上げのとき、わたしが早川先生と教育学部の執行委員に選ばれたとき、彼は理学部選出の執行委員であった。
午前11時半過ぎ、バスが最寄りの駅に着いたので構内の吉野家ですき昼食を食べてから帰宅する。風邪薬をコヤマ薬局で買ってきたので、それを飲んでこのブログ関連の書き込みなどを行っていると眠くなって寝てしまう。少し、書き込みに力を入れすぎているようにも思える。一応、寝る前に夕食にはビーフシチューセットと赤ワインを飲んでクリスマスらしさを楽しむ。
その前日に、ネット・サーフィンをしていたら面白いサイトを2つ発見。
小林恭二関係 「猫鮫の隠れた生活」www.jali.or.jp/kbys/index.html
小林恭二氏との出会いは、このギボンの偽書のようなタイトルの『ゼウスガーデン衰亡史』(その当時は福武書店)であった。以後、今日まで小林氏の全作は読破しているはずである。氏のおかげで、それまで興味のなかった俳句、茶道および歌舞伎に関心を持つことになった。氏の小説の特徴は、ある小説の世界は、氏の他の小説世界の作者によって書かれた小説であるという二重構造metafictionにある(『小説伝』)。これは、アニメではあるがガンジス作製の「プリンセス・チュチュ」の雛の章の最後に、死してもプリンセス・チュチュの物語を書き続けているドロッセルマイヤーに「この物語も実は他の誰かに書かれたものかもしれない」と言わせるのに通じる。ちなみに、わたしはアニメの中では「プリンセス・チュチュ」は10本に入る名作だと思っている。
https://www.starchild.co.jp/special/tutu/
「白鳥の湖」の入門としては、「プリンセスチュチ」とダーレン・アロノフスキー監督「ブラック・スワン」(2010年)を観てストーリ展開の概略を掴むことをことをお勧めします。前者はあひる=プリンセスチュチュとるう=プリンセスクレールが白鳥と黒鳥に該当し終章に至るストーリーであるのに対し、後者はナタリー・ポートマンが一人で白鳥と黒鳥を演ずることに苦悩し悲劇の結末に至るというストーリーです。「ブラック・スワン」については、わたしが現在好きな女優のナタリー・ポートマンとウィノナ・ライダーが出ているので、それに魅かれてDVDを買ってしまいましたが、観てけっして損はしないと思います。
諸星大二郎関係 「諸星大二郎博物館」https://book.geocities.jp/yasukenyan/
諸星大二郎氏との出会いは高校時代、この『孔子暗黒伝』か「生物都市」に接してからである。わたしは、小学校時代に五百目鬼恭三郎『奇談の時代』(朝日新聞社)を読んでいたが、漫画で伝奇物をこのようにぐいぐいとストーリーで引き込ませるものがあるのかと思った。特に、高校時代の友達の岸本君が諸星ファンで彼とよく諸星作品を語ったものである。有名なのは手塚賞の受賞のとき、諸星大二郎の「生物都市」があまりにも作品として練れているのでなにかの剽窃ではないのか否か、と審査員の一人であった筒井康隆氏に他の審査員が確認させたというものである。筒井氏の回答は、そのような作品はそれまでないというものであった。当然と言えば当然であるが、ただ、わたしは後にジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」を観たときに、こちらの方が諸星大二郎の盗作ではないか思ったぐらいである。もしかすると、キャンベルJRの『影が行く』から諸星氏は着想を得たのかも知れない(よく知られているように、星新一のショート・ショートはフレドリック・ブラウンの作品の剽窃のようなものが散見される)。ただし、映画版のSFXは完全に諸星ワールドの表現だと思う。
大学に入るかはいらないかの時期、『スパー・アクション』で諸星大二郎『西遊妖猿伝』がはじまって、現在も続いている。わたしの小学校時代、横山光輝氏の『三国志』がまだ30巻までいっていないので、連載が終わるまでに死なないでね、と思っていたのだが、実は横山氏はわたしの父親と同じ年齢であった。その当時のわたしは、横山光輝を横山隆一(「フクちゃん」の作者)の弟子だと思っておじいちゃん先生だと勝手に決めつけてしまっていたのである。諸星氏は63歳だそうだから、わたしが還暦を迎えるまでには『西遊妖猿伝』は天竺篇まではいっているであろう。
小学生時代は司馬遼太郎の作品を大体読んでおり、中学生で吉川英治の作品をほぼ全作読み、大学生後半から宮城野昌光氏や酒見賢一氏の作品を読み始めたが、後半は諸星作品の影響が大きかったと思われる。ところで、昨年に『遊星からの物体X』のアメリカ基地での惨事の前を扱った映画が上映されていたのだね。時間があれば、こんどDVDを買って観ようと思う。
本日のブログは、完全な備忘録と趣味の話になってしまった。