センター入試英語ヒアリングテスト説明会
本来、本務大学は国立大学だったから、これは避けて通れないものであるが、本年度もセンター試験英語ヒアリングテスト説明会が12月12日に開催された。前日たっぷり睡眠を取ったので、久々に元気になったような気がしたが、午後3時半から午後6時15分までの説明会はD201という大教室で行われたため、だんだんと寒くなってきて、結局、また風邪をこじらすことになった。もちろん、司会の瀧澤氏の説明は要を得て、本来的な説明よりも20分間は短縮しているので、それについて文句を付ける気はまったく無い。しかし、このヒアリングテスト、毎年、どこかの大学で問題が起こるのだから、受験生にTOEFLかTOIECを事前に受験して、それに代えてもらえることは出来ないのであろうか。もちろん、わたしの時代にも府立高校入試にヒアリング試験はあったが、ほとんどその後、役に立っているとは思えない。われわれの世代はセンター試験ではなく共通一次試験世代であったが、この共通一次試験の伝説として語り継がれているのが東京大学法学部の和仁陽氏の1000点満点中981点と言うものである。わたしは、英語、数学、国語、世界史、日本史、物理、生物を選択したが、共通一次試験の成績があまりよくなく、第一志望であった京都大学は一次の配点が高いために受験に失敗した(若い人に付言すると、今みたいに前後期試験など無かったから、当然のことながら敗者復活はない)。しかし、いま考えてみると、こんな答案を作成したら馬鹿にされるのではないか、とか余計なことに気を取られ過ぎて失敗したようなものである。採点者は受験者の顔などを見ていないし、だめならクールな答案であろうが、無駄な足掻きの答案であろうが同じ点数しか与えない。これを理解することになったのは、予備校の講師や大学の講師を務めたり、院生のバイトとして大学入試の試験監督補助をしてからである。
ところで、D201はわたしとしては2年前に大病に倒れるまで、わたしの担当の日本国憲法を開講していた教室である。ここで思ったのは、学生の体温と教職員の体温の違いということである。すなわち、学生は若いから体温が高くて寒くは感じないが、教職員の年齢は平均すると高齢になるので体温が低い。これが分かるのは、教室の窓が講義をしていると曇ってくるのであるが、それが見られなかったからである。
とりあえず、瀧澤氏のスムーズな司会により午後7時までかかるかもと思われた説明会も、6時過ぎに終了したが、今度は携帯でタクシーを呼んだのだが、なかなか配車が来ず、ふきっさらしの南第二通用門前でがたがたして、20分ぐらいに来たタクシーでやっと帰宅。完全に、風邪がぶり返して夕食も食べずに就寝した。