ゼミ紹介

2019年01月30日 09:43

1月30日(水曜日)


 中野雅紀です。今日はゼミ紹介だったので、そのためにレジュメを作成し、現二年生に配布しました。


《ゼミ紹介》2019/01/30


法学ゼミについて


 担当 中野雅紀


Ⅰ. はじめに


 法律学についての卒業論文を書くことを目標とするゼミです。わたしの専門は、ドイツ公法学、とくに憲法、国法学ですが、私自身が法哲学会、史学会、日本法制史学会、法文化学会の会員であることからも分かるように、歴史学や哲学・倫理学にもそれなりの業績があるので、そちらにの方に関心のある方も志望してもらって結構です。とりわけ、外国語の文献を読みたい、大学院に進学したいと考える方は歓迎です。



Ⅱ.通常のゼミの内容


 来年度は、新四年生が現段階で二名いますので、その二人の卒論研究がメインとなります。したがって、最低でもこの二名の中間発表が前期・後期で最低二回行われます。しかし、おそらくは人気ゼミではないので、そんなに新ゼミ員が増えるとは思いません。五名程度で研究報告を行おうとすると、相当ハードなものになると思います。もちろん、意識高い系の三年生が来て、毎週報告してくれれば、それはそれで有難いですが、それはむずかしいと思います。そこで、例年は通常、ある本を選んで輪読しています。

 それと、このゼミは、ここ八年間、社会人の方が二、三人、科目等履修生・聴講生として参加してくれています。社会経験に富んだお話も聴ける機会もあることを付け加えておきます。

 毎年、年に一、二回のお食事会を開催しています。また、他大学法学部の院生・学生との合同ゼミを行っています。ジョイント・ゼミは、わたしの人的つながりで行われるので、相手方についてはゼミ員の希望に沿うことができないかもしれません。しかし、ゼミ員の要望があれば、できるだけそれに答えたいと思います。


Ⅲ.待っています


 公民系なので、どちらかというと教師になるというよりも、国家・地方公務員になる学生が伝統的に多いです。また、法科大学院に進学して、弁護士になったもの、税理士になったものいます。努力を惜しまない学生さんに来てもらいたいと思います。

                                           

ここ五年間ゼミで読んできた本


2018年度 道垣内弘人『リーガルベイシス民法入門 第二版』(日本経済新聞社、2017年)

2017年度 酒巻匡『刑事訴訟法』(有斐閣、2015年)

2016年度 ハンス・ケルゼン/長尾龍一訳『純粋法学 第二版』(岩波書店、2014年)

     伊藤之雄『元老ー近代日本の真の指導者たちー』(中公新書、2016年)

2015年度 石川健治『自由と特権の距離ーカール・シュミット「制度体保障」論・再考』(日本評論社、2007年)

2014年度 仲正昌樹『カール・シュミット入門講義』(作品社、2013年)


 何を読むかについては、ゼミ員の関心に沿って決定していくこととします。


 なお、研究者を希望している学生は、中野雅紀編『身分:法における垂直関係と、水平関係』(国際書院、2017年)を見てくれると参考になります。執筆者の中には、千葉先生もいますし、君たちの先輩も二名含まれます。