ブラック・ジャック

2014年07月05日 21:09

7月3日の備忘録。

 

 9時15分、駅構内のHearth Brownで以下のパンを購入。

  チョコクロワッサン             165円

  ミックスピザ(1/8)              206円

  カリカリカレードーナツ           165円

 14時21分、大学近くの宝島でLカルビ100 842円を食べる。

 14時35分、大学前のBOOKACEでブラック・ジャック OVA 3を借りてくる。

  https://www.youtube.com/watch?v=MmEBhEQjdTA&feature=player_detailpage

 

 16時20分から17時50分まで、「法と社会生活」の講義を行う。

  今日は、「ブラック・ジャック OVA3   拒食-ふたりのくろい医者」を鑑賞した後、講評を加えた。


 社会科教育 高木さん

 今回ブラック・ジャックのDVDを観た上で、ジャック・ケヴォーキアン著・松田和也訳の『死を処方する』(青土社、1999年)を読んで、安楽死という死についての考え方が変わった。DVDでは、Dr.キリコが回復の見込みのない末期患者で苦しみから逃れて安らかな死を望む者への死の手助けをしている。『死を処方する』の13「死の谷の慈悲殺―安楽死と自殺介助」によると、ジャック・ケヴォーキアンは安楽死をむやみに否定する人たちに異議を唱え、自身は理由・方法によればむしろ行うべきであると考え・行動している。医学における最大の敵は死に他ならないとされ、日本でも安楽死は認められておらず、自殺も法の上では認められていない。しかし、医学の父ヒポクラテスの誓いでは「患者を害と不正から遠ざけます」という項目があり、医者の唯一の敵は死ではなく病(安楽を乱すもの)である。

 法においては日本でも諸外国でも自殺や自殺の幇助は認められておらず、安楽死についても、それを行った医者は罰せられる。しかし、この本を読んで、私はそれは本当に人々のためといえるのか疑問をもった。法律は、人々や、人々の生活を保護するものであるが、医学の敵の読み違いによって苦しみをもたらす法が定められてしまっているのではないかとも考える。ジャック・ケヴォーキアンによると、彼以外の医者の中にも安楽死に否定的でない人たちがおり、患者にも望む者がいるが、古くからの精度や思想、法がある。良い面と良くない面を冷静に見極め、法も柔軟になってもよいのではないだろうか。

                                     参考文献:ジャック・ケヴォーキアン/松田和也『死を処方する』(青土社、1999年)


 特別支援 畠山さん

 ブラック・ジャック「拒食:ふたりの黒い医者」を①ジャック・ケヴォーキアン/松田和也『死を処方する』(青土社、1999年)を読んで論評せよ。

 Dr.キリコが、ミシェルが「殺してほしい」と言っていたが、安楽死させなかったのは、最初は死にたいと意思表示をしていなかったのに、病が悪化してあきらめる気持ちが生まれたことで「死にたい」と言っていたからではないかと思う。病と闘っている最中に生まれた言葉で、本当にミシェルが死にたいと思っているわけではないとDr.キリコは感じたのだと思う。今回の話から、Dr.キリコはおそらくもう手の施しようがなく死を待つのみの人の場合のみ安楽死を扱っていたのだと思う。助かる患者は助けようとしているので、本当に悪い人というわけではないのだろうなと思った。ジャック・ケヴォーキアンが言うように「社会には」「ただ生命を一分でも先に延ばすこと」「以外の要求もある」という主張は否定できないし、患者が苦しまなければ安楽死を認めても良いのではないかという気持ちになる。しかし人を殺したことには変わりなく、医師だからといって例外と認めて良いのかどうか疑問に思う。自分がもし患者だったらと思うと、無理矢理生きていたくないし、その上楽に死なせてくれるとなればその医師に感謝してしまうだろうなと思う。なので、安楽死はいつかは認めるべきなのかということの答えはなかなか出せず難しいなと思った。


 社会科教育 森口くん

 鶴見済『完全自殺マニュアル』について

 この本は、さまざまな自殺の方法が非常に詳しく紹介されていて、書籍名のとおり自殺のマニュアルのような本となっている。しかし、この本の作者は、「自殺」をひとつの選択肢に持つことで心に余裕を持って生きて欲しいと考えていて、決して自殺そのものを推奨していたわけではなかったと思われる。生きなければならないと考えて自分を追い込むのではなく、いざとなったら死んでもいいという考えを持つことで安寧を得て、逆に生きる上での苦しみを若干和らげようとする。これが、作者が伝えたかったことではないかと考えられる。

 『ブラック・ジャック』のOVA版では、突然現れたDr.キリコに、謎の病気を患っていた女優ミシェルが安楽死を希望するも、Dr.キリコがこれを断るというシーンがあった。また、このあとキリコは、ミシェルの病気の原因を解く鍵になるかもしれない場所をブラック・ジャックに教えている。このことから、自殺というのは、希望を全て失ったあとの最後の手段であり、まだ希望が存在しているうちは安易に自殺や安楽死を選ぶべきではなく、あくまでも最終手段であると心にとどめるだけにしておくべきだという制作側の意図が潜んでいるのではないだろうか。

 

  社会科教育  三瓶くん

 今日みたアニメ(ブラック・ジャック)を、『完全自殺マニュアル』を読んで論評せよ。

 まず『完全自殺マニュアル』とはどんな本なのかを述べていく。この本はこの時代の「苦しくも強く生きろ」という社会の風潮に異議を示したものであり、「死にたいと思ったら自殺してしまってもいいと思えば、苦しい日々を生きていくのも気楽になるだろう」と主張した本である。内容は、自殺方法や自殺者の心理などが主である。私はこの本を読んで、生きることに対して、自分が苦しいと思ったらがんばる必要がないのではないかと思った。心に余裕ができた気がした。

 さて、この本を読んだ上で講義内でみたブラック・ジャックのアニメについて論評していきたいと思う。今回の話は、ある病院にかかった女性がもう生きることを諦めて、Dr.キリコに頼んで死のうとしていたが、その痛みを乗りきって、結局は生き続けて良かったと思ったものだったと私は捉えた。しかし回復できたのは奇跡であり、もし少しでも治療が遅れていたら死んでいたのではないだろうか。Dr.キリコがあの時、死を処方しなかったのは理由があるのではないだろうか。あの女性が苦しくて死を選択しようとしたことで、Dr.キリコはこの女性が気楽な気持ちを持ったと悟ったのではないだろうか。そしまた、ブラック・ジャックなら必ず治療法にたどり着くと思っていたのではないだろうか。だからDr.キリコは気楽になった女性に対して、助かると思っただろうし、心に余裕が生まれていたから死を処方するという選択をとらずに、安楽死させなかったのではないかと私は思う。

                                                         (以上、4通のリアクション・ペーパーの掲示補足を2014年8月3日に行う)

2014年10月14日12:17

安楽死についての海外の反応。

カテゴリ
アメリカ関連



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安楽死について賛否両論の海外。
アメリカで末期ガンの29歳女性が安楽死すると動画で公開し全米で議論に!
海外「自ら死を選ぶのは考え直して欲しい、安楽死は自殺じゃないか!」
fEE


 






アメリカで末期の悪性脳腫瘍と診断された29歳の女性が自ら「安楽死する」と公表する映像をインターネット上に公開した。「死ぬ権利」をめぐり、全米で議論となっている。
 ブリタニー・メイナードさんは今年1月、悪性の脳腫瘍が見つかり、4月には医師から余命半年と宣告を受けた。メイナードさんは自ら命を絶つことを選択。当時、夫とともにカリフォルニア州に暮らしていたが、末期患者が安楽死を選ぶ権利が認められているオレゴン州に移住した。
 メイナードさんは今月末の夫の誕生日を祝った後、来月1日に安楽死する意志を示しているという。
 メイナードさん「病気になってから旅行を続けています。夫ともイエローストーンに行きました。すばらしかった。この美しい地球で残された日々を、できるだけ屋外で過ごしたい。最期の時は夫と母に見守られながら寝室で迎えるつもりです」
 アメリカで安楽死はオレゴン州を含む5つの州で認められているが、メイナードさんは安楽死を容認する動きを広げたいと、今回、映像を通して自らの意思を公表することを決めたという。映像はこれまでにインターネット上で460万回以上再生され、「死ぬ権利」をめぐって議論となるなど全米で高い関心を呼んでいる。
末期患者が米女性 来月1日「安楽死」公表
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動画
動画URL https://www.youtube.com/watch?v=hbvd5Gy2-Eo
Brittany Maynard
https://www.youtube.com/results?search_query=Brittany+Maynard
以下安楽死を選択した彼女についての海外の反応を集めてみました↓



・安楽死は自殺だ。
だから彼女は生きるのが苦しくても最後まで頑張って生きるべきだと思うよ。


・キリストの教えでは自殺や安楽死は絶対に駄目だとされてる。
だから自分は彼女が安楽死を選ぶのを考え直して欲しい。


・宗教や信仰だけが全てではないと思うけどね。
痛みや苦しみというのはその本人にしか分からない問題だ。
だからこればかりは本人の選択に委ねるしかないだろう。


・個人の宗教的価値観で彼女にとやかく文句を言うのは止めるべきではないか?
彼女は末期の脳腫瘍で自らそのような決断をしたのだからさ。
私は彼女のその決断を批難するようなことはするべきではないと思ってる。


・彼女だってこの決断をするのはとても勇気がいったことだろう。
自分は彼女のために祈るよ、そして彼女の決断を支持する。


・安楽死について疑問を呈してる人達が理解出来ないんだが。
だって安楽死というのは人間の尊厳ではないだろうか?
余命が後わずかで死を待つだけの状況であるならば、苦しい思いをせずに安らかに死ねる安楽死という選択があって然るべきではないの?


・正直安楽死については法律がどうこうとかそう言う問題じゃないと思うんだけどな・・・。
どのように死にたいかっていうのは個人の自由であり権利でもあるだろう。


・私は現在安楽死という選択肢が認められてる状況を非常に嬉しく思ってる。
なんでかって言うと私の父親はガンにより壮絶な苦しみを味わって亡くなったからね・・・。
私はそれを見てるから自分がそのような立場になった時は安楽死を選ぶと思う。


・彼女には自ら死を選ばないで欲しい、奇跡を信じて最後まで祈り続けて!
私もあなたのことを思って祈るから。


・↑祈っても何も解決しないよ。
あなたも分かってると思うけど、数えきれない程のガン患者が今まで祈りを捧げことだろう。
でも皆結局死んでしまってるんだよ。


・神がいるならどうして彼女をガンにしたのだろう?


・↑神が彼女をガンにしたわけではないぞ。


・彼女は余命わずかであと数週間命じゃないか。
その状態で安楽死を選ぶのが果たして自殺と同じだと言えるのだろうか?
彼女は痛みや苦しみ少しだけスキップして死にたいと思ってるだけではないのか?


・今は動物だって安楽死をさせたりするじゃないか、それなら人間だって安楽死を選択する権利はあるんじゃないかな。これについては他人の意見など関係ないと思うんだけど。


・私は飼ってたペットを安楽死させて、夫はALSで亡くなったんだけど、この選択死について今でも正しかったのかどうか分からない・・・。


・宗教的に保守的な人はこういうことに関して融通が利かないのが困るよな。


・彼女がイエスの教えを知ってることを望むよ、自ら死を選べば待ってるのは地獄だってことをね。


・俺は壮絶な痛みや苦しみを味わいながら、ジワジワと衰弱して死んでいくのも十分に地獄だと思うけどね。

個人的には安楽死という選択肢があってもいいのではと思いますが、キリスト教、特にカトリックでは自殺や安楽死も駄目だとされてるので、この問題となると海外では意見が真っ二つに割れてしまうようですね。https://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51875554.html

                                                                          

                                                                                      2014年10月14日補足 

 


 18時30分、駅構内のSoup Stock Tokyoで以下のものを食べる。

   EAT-IN SSセット           800円

    東京ボルシチS

         シンガポールラクサS

       (セット)白胡麻ご飯          150円