一日、ごろごろ
3月16日の備忘録。
YouTubeで、京都国際マンガミュージアムのトークセッション「~ガイナックス流アニメ作法を語る~」第1部・第2部がアップされていたので、昼食を挟んで2時間余り、それを観て過ごした。驚いたのは、京都国際マンガミュージアムの館長は養老孟司先生だということ。
https://www.youtube.com/watch?v=wHblHgp8bJQ
https://www.youtube.com/watch?v=w4Xe75ZLJgw
養老先生が虫好きであることは知られているが、「エロス+虐殺」事件で有名なアナーキストの大杉栄が日本で最初に『ファーブル昆虫記』を翻訳したことは知らなかった。意外と、若い研究者の中には判決内容に詳しいが、その事件の当事者がどのような人物なのか知らないことが多いことが増えてきたように思われる。
そのあと、近くの本屋さんによってヤマザキマリの『テルマエ・ロマエ』Ⅰを買って来て読んでみる。以前、このブログに書き込んだように、わたしは原作を読まないで、映画をDVDで観たのであるが、原作と映画では登場人物の役回りが異なっている。これをどのように評価するのかは難しいところである。
この表紙は問題になったようである。言うまでも無く、すっぽんぽんで所謂「局所」が描かれているからである。しかし、キリスト教倫理が確立されていなかったローマにおいては完全な肉体美を誇りにし、いろいろな像として残していたのであるから、作者のヤマザキマリ女史はあえてこの彫像を表紙にしたそうである。通常、本屋においてはこのコミックに帯が付くのでよいが、amazonは帯をとって商品の掲示をするので問題となろう。
それと、コミックのとの映画の関係においては映画「テルマエ・ロマエ」の原作料としてヤマザキ女史に100万円しか支払われていないのは不当ではないのかという 議論があるそうである。岡田斗司夫氏によれば、通常の邦画の監督料が250万円であり、決して不当に安いわけでは無いそうであるが、宣伝費や俳優のギャラに映画作成費の大半が使われてしまうのであれば、それは唯でさえ作品の「質」が低下している日本映画界を益々劣化させるのではなかろうか。
午後9時頃に就寝するが、外で大声を出す酔っ払いがいたために午前3時半に目が覚めて眠れなくなってしまう。