公開シンポジュウム「教員養成の将来像」

2013年01月23日 23:59

  1月23日の備忘録。

  今日は、マンションの部屋の整理・整頓で手元になくてもよい書籍を段ボール箱に詰めて本務大学の研究室に宅配で送った着払いの荷物が午前中に到着する予定であり、さらに期末試験についての質問をお昼休みに受け付ける旨を受講生にアナウンスしていたので、午前10時過ぎにタクシーで大学に向かう。ところが、教員控室のメール・ボックスを見てみると、書籍が届けられているとの総務からのメモ書きが入っていたので、仕方がなく台車を借りて研究室まで荷物を運ぶ。そもそも、4階まで病気で荷物を運ぶのが面倒なので着払いにして、代金を受け取りに来るのと同時に荷物を運ばせようと考えていたのに、わたし本人には連絡せずに、総務に荷物を運んで終了というのでは仕事があらい。この傾向は、この界隈ではヤマト運輸でみられる傾向が多い。

  お昼休みから、時間を延長して午前1時半までわたしの「現代人権論」および「法学概論」の受講生を研究室で待っていたが、わずかに前者の受講生が3名、そして後者の受講生が1名のみ質問しに来たに止まった。しかも前者の3名のうち1名は友達が、介護等体験の実習で当日試験を受験できないということの連絡であったから、実質は両方を合わせて3名しか質問に来なかったということになる(池田さん、救済策は後日連絡します)。当然のことながら、明日もお昼休みから午後4時まで研究室で質問を受け付けるが、来ない奴にかぎって成績に不満を言うので堪ったものではない。そもそも、質問に来る学生はメモ書きを見る限りではできているし、また本番の試験も高得点である。本当はできていない学生に来てもらいたいからこのような余計な時間を割いているのであるが、本当にソクラテスの言うようにバカは自分がバカであることを知らないから、親の心、子知らず、といった感じで自滅していくことになる。但し、法学概論の質問をしに来た学生はわたしが厳しい採点をする先生であると勘違いしているようであり、また、その学生がわたしの所属する社会科の学生であることから、妙な風評被害にあっているのではないかと感じ、そのようなイメージは誤りであることを同級生に伝えておくように命じた。そもそも、わたしが自説以外の答案を不合格にするなとどというのはデマ以外のなにものでもない。彼が研究室を出ていく前に、亀本先生の本からの1節を読んで聴かせた。「「先生も、やればできるじゃありませんか」と言われたことがあった。それは学問の道において、しばらくぶりのうれしい出来事であった」(亀本洋『格差原理』(成文堂、2012年)はしがき)。この言葉を本学の学生がどう理解するのか、それが問題である。

  午前1時半から公開シンポジュウム「教員養成の将来像」が開催されていたのだが、上記のような理由から若干遅刻して出席する。なかなか、高岡信也先生の話は面白く、特に教育学部を「鶯餅」に譬えた説明は分かりやすかった。全体的に、田代前学部長つながりで広大閥の講師が多かったので話し方をはじめとして、おもしろく、親しみやすい語り口であったような印象を受けた。特に面白かったのは、文学部や理学部はあんころ餅やジャムパンで中身が決まっているが、教育学部は鶯餅で中を割っても鶯が出てくるわけではないという説明であった。但し、いずれにせよ教育学部が教員養成の看板を下ろさない以上、他の学部に比べ教育学部の教員は負担が大きいことだけは理解できた。

  午後5時半に、アマゾンで注文したDVDと書籍とコミックスのマンションへの着払いの品物が届いたという知らせが入ったので生協でお弁当を買って、タクシーで帰宅する。

 とりあえず、コミック3冊は読破し、DVDは暇な時を見付けて鑑賞する予定。

  ……「誰が主人か犬は知っている」……「猫にとっては どうでもいいことだが」……(ばーいユダヤの格言)

  

  ドゼー「褒められたい…です」

  ナポレオン「………なに?」

  ドゼー「聞こえたでしょ 皆から称賛されたいんです」

  「おっ!あれもしかしたらドゼー将軍… 本物のドゼー!?信じられない~~ 会えて光栄です ドゼーさん あなたの活躍読みましたよ 握手してください キャー    

   ドゼー将軍すてきぃ」「…って言われたいんです」

  

    ミシェル・ネイ

  また、長谷川哲也『ナポレオン―覇道進撃―』②を買ってしまった。2月に④が出るので、そちらを予約しておいた方がよかった。

 言わずと知れた小山先生の博士論文。献本も含め、今回で4冊目の購入。個人的には、わたしが本務大学の紀要で発表した論文を引用してくれている数少ない本なので先生には感心するとともに、感謝しています。ちなみに、備忘録に書き込んだようにわたしが慶応義塾大学に内地留学した時の受け入れ教員が小山氏であり、博士号取得パーティーにも末席に参加させてもらった。

 

 小山先生のお祝いが開かれた三田滴屋。以来、慶應義塾大学の先生方とは懇意にさせていただいています。この当時は、まだ葛西さん、大林氏、横大道氏、岩切氏および上代氏は院生だった。いまは、みんなドクトル・プロフェッサーで活躍中である。