初回DVD鑑賞
4月18日の備忘録。
5時限目の「法と社会」で、刑事コロンボの「意識の下の映像」を学生に観せ、その後に解説と質問コーナーを設けた。
解説の内容は以下のものである。
刑事コロンボのストーリー展開は、倒叙物といわれるものである。この倒叙物の特性は二つの特徴がある。
①探偵役がどのようにして犯行を見抜くのか。
②どのようにして犯人を追い詰めるのか。
そのメリットとして、倒叙物はストーリーに首尾一貫性を保つことができる。したがって、小論文や卒論の論文構成に有益である。
学生からの質問として、コロンボの家宅捜査は令状なしであるので問題にならないかというものがあったが、これは違法収集証拠やいわゆる「毒樹の法理」と関係するので刑事訴訟法の話を簡単にしておいた。明らかに、学部の長老先生方のわたしの授業が専門に過ぎるとの批判は当らない。ただ、法学部ではないので問題意識の高い学生と、そうではない学生のレベルが異なりすぎているだけである。とすれば、この先生方は不勉強な学生に合わせて、向学心のある学生を切り捨てろということを言っているのであろうか。まさか、そんなことを言っているとは思わないが、それこそ教授法の問題意識が低い。少なくとも、わたしは質問した学生に対しては誠実に答えているつもりである。これは先日書き込んだ授業アンケートから理解できるように、勉強不足で質問も何もしない学生がアンケートの評価の足を引っ張っている。
帰宅後、以下のDVDを観賞する。
このうち、TV判の「さよなら絶望先生」①は結構楽しめるとともに、来週の映画を観賞する授業で使えるかな、と思った。
コミックスの第一巻収録の話が元になり、超ポジティブ少女・風浦可符香、引き篭り少女・小森霧とストーカー少女・常月まとい、帰国子女・木村カエレと不法入国少女・関内・マリア・太郎と絶望先生こと糸色望の関係が描かれている。