前期講義開始

2013年04月10日 21:45

 4月10日の備忘録。

  午前7時前に自宅を出て、駅構内の吉野家で朝食をとり、バスに乗って本務大学へ向かう。

 午前8時前には大学に到着。まず、メールチェックをおこない、学務関係の調整を考える。I先生の指摘によれば、木曜日の前期の学部の講義と大学院の講義がバッティングしているようである。したがって、大学院の講義を1時限前にずらした(学務に変更を申請した)。

 お昼休みに、本務学部のB棟でお弁当が販売され始めたので1つ買って、自販機の麦茶と一緒に昼食とする。

 午後1時過ぎに、先日、自宅から着払いで送った宅急便が研究室に届く。

 午後2時40分より、今年度最初の「法学演習」の授業を開始する。やはり、思ったとおり学部の学生は居らず、先日書き込んだように公開授業参加希望者の4人のみが出席していた。ただし、学部のシラバスのコピーを渡すと、外国語文献の講読授業だったので参加者の間に少しばかりの動揺が走った。しかし、平均年齢65歳のメンバーは原則的に大学を出て、定年後の有閑を有益に使うために参加申請してきた猛者たちなので、シラバスの授業内容を納得してくれた。これは、昨年の夏休みの講習に参加した経験からも、近年の高齢者の学習意欲には頭が下がるところである。特に、この授業に出ても単位がつかないだけに、わたしがこのような立場ならば同じような授業に6000円払って出るのかは疑問符が付くところである。とにかく、この講義に出席してくださった老けた受講生の皆さん、この一年間、わたしと一緒に勉強しましょう。

 

 

  帰宅前に、教員控え室のメールボックスを確認すると大学教育センター長からH24度後期教養科目の自己点検評価についての依頼が来ていた。既に、3月に作成依頼が来ていたのであるが、参考までにわたしに対する学生アンケートの内容は以下のようなものである。

 K4812  日本国憲法/現代人権論(集中)

 ・先生がとても面白かったので授業が楽しかったです。こちら側とのコミュニケーションもあってよかったと思います。3日間の集中は先生も疲れたと思います。お疲れさまでした。

 ・自分はこの授業を教養として履修しましたが、世界史の専門知識がないと理解に苦しむ項目があったので、分かりやすい説明が欲しかったです。

 ・憲法そのものだけではなく、成立の過程や、世界的に見た憲法という存在が出来上がっていく歴史的背景など、今まで知り得なかった専門知識を知ることができました。

 ・先生の説明の仕方に迫力があり過ぎて、圧倒された。

 ・資料があれば良かったかなと思います。生徒のことを気にかけて休憩時間を設けてくれたことが嬉しかったです。

 ・あまり耳が良くないため、最前列に座っているのですが、先生に移動されてしまうと(特に後方に行かれてしまうと)聞こえなくなってしまいます。今回はノートのメモが評価ですので、非常に困りました。

 こちらの授業の方は、学生に好意的に捉えられていたことが読み取れる。

 

 K4813  日本国憲法/現代人権論(月4)

 ・難しかった。先生の言っている常識を私は知らなかった。高校では理系はそんなにたくさん倫理とか世界史とか全てとっていないと思うので、授業中は知らないことが当たり前に出てきてついていけない。

 ・先生は、すごく憲法のことを理解していて、すごく感銘を受けました。ただ僕の知能指数は245だとか、茨大は施設的には決してめぐまれていないとか、そういうことは聞いていて面白くもないし、得にもならないし、いらないと思います。

 ・この授業が本当に教員採用試験における日本国憲法の授業で良いのか疑問に思います。もっと日本国憲法について分かりやすい授業をしてほしいです。

 こちらの授業の方は、私に対して辛辣な評価が多かった。

 しかし、反撃させてもらうとK4813の学生は勉強不足であり、さらに人の話をきちんと聴いていないことがまる分かりである。たとえば、人間の知能指数は通常100から125の範囲に収まるのだから、成績の良し悪しは君たちの努力次第だと言ったが、わたしが知能指数245などと言ってはいない。確かに、宇宙猿人ゴリは知能指数300、ライス元国務長官やシュワルツコフ司令官は245と言われているが、本当かどうかは疑問であると講義で話したが、それがいつの間にか、わたしの知能指数に摩り替わっている。こういうところが、大学で教えることの怖いところである。

 午後5時前に、バスに乗って駅北口まで戻り、駅構内の吉野家で夕食をたべてから帰宅。夜は一日中、雨が降り寒かった。帰宅後に読んだのは、以下の4冊のコミックであった。大体、午前零時前後に就寝。

 

 先に、13巻を買って読んだ後、遡及して11巻と12巻を読み、さらに今日8巻、9巻および10巻を帰宅後に読み返した。なんせ、8巻に至っては2002年に刊行されているので内容があやふやになってしまっていた。内容的には、10巻の「涙」がベストか。

 続いて、井上雄彦の『バカボンド』も30巻以降、連載の速度が減速してフォローが難しくなってきた。34巻は、ま~佐々木小次郎の小倉藩仕官の経緯のお話と、武蔵と伊織の出会いの話が中心である。これも、まだまだ終わりそうもない。