劇場版「トリック 霊能力者バトルロイヤル」
12月23日の備忘録を、12月25日午後に、22日の備忘録に引き続き書き込んでいるところ。
この日も風邪が思わしくなく、結局、午後2時前後にアマゾンから送られて堤幸彦監督「劇場版 トリック 霊能者バトルロイヤル」のDVDを鑑賞して、夜中午後11時から翌午前1時半までネット・サーフィンしてしまい、ほとんど原稿を書くことが出来なかった。
さて、わたしは東京にいた時はだいたい名画座(ハコ)で年間250本から300本の映画を観てきたが、本務大学のある都市には名画座はないので仕方なく近くにあるレンタルビデオ店で、学生を会員にしてDVDを借りてきてもらって、学生の下宿やサークル棟の映写室で映画を観てきた。しかし、この当時は映研の部員と仲が良かったので結構楽しめたのであるが、現在は学生が、そもそも映画を観にいかないので個人的にアマゾンなどでDVDを購入して、プラズマテレビで個人鑑賞している。
2010年は、わたしが現在の大病で最初に入院した年なので、この堤監督の作品は未見であった。あまり期待していなかったが、それなりの娯楽作品としては楽しめるものであった。わが家は神主さんの家柄なので、わたし自体はテオジスト、あるいはシーシストであると思っている。しかし、わたしは大のオカルト嫌いであり、オウム真理教事件以降はテレビであまり扱われなくなったが、オカルト特集や心霊特集はハッキリ言っていんちき宗教も宗教だが、それをネタにしかできないマスコミの低脳さ加減を馬鹿にして、反対に言えばマスコミが視聴者を馬鹿にしていると思ってチャンネルを変えるか、読書に切り替えるかのいずれかであった(過去形であるが、スタンスは現在も同じ)。
「霊能者バトルロイヤル」の味噌は、冒頭の森山周一郎のナレーションでフーディーニの話が出てきたのと、仲間由紀恵演ずる山田奈緒子が偽霊能力者である松平健演ずる鈴木玲一郎に向かって、彼が事件を裏で操っていることを告げたとき、「ピンポ~ン。偽者の霊能力者は多いが、わたしの本当に会いたかったのは本物の霊能力者」であると本心を明かしたことである。この後、冒頭のナレーションの森山のフーディーニが希代の魔術師と言われつつ、なぜ同時に偽霊能力者のトリックを次からづぎへと見破っていった逸話と繋がるのであるが、この部分はわたしがいくら関西育ちでも、浜村淳ではないので落ちは話さない。ちなみに、阿部寛は大学の1学年後輩である。彼は学生時代はモデルから転身して俳優になったものの、長く低迷していたので個人的には心配していた。わたしの知る限りでは、半村良原作のNHK時代劇の「天晴れ!夜十郎」で主役の、現在から天保の改革時代に飛ばされた売れない俳優であった男が、鳥居耀蔵と戦う夜十郎をやったくらいからテレビでまたちょくちょく顔を出し始めたように思える。フーディーニの話は『ヤング・ジャンプ』で掲載されていた「栄光無き天才たち」で知った。これはヒントで、ニュートンやエジソンたちの最終的発見・発明は何を目指していたのかを調べてみるとよい。
なにか雑談のような話になっているが、これも熱が下がらないからと思ってください。
(追記)
常磐線沿線に住んでいるのだが、近くで不発弾が見つかりお昼前後は、その処理のために電車が不通になるそうである。しかし、相変わらず、駅南の復興は遅々として進まないナ~。