卒業論文中間発表会
12月4日(火曜日)
中野雅紀です。研究室でメール・チェックしていると苧野社長より以下のような回答が。
中野雅紀先生
お待たせいたしまして申し訳ありません。
ご論文拝見いたしました。
まず、大変な労作であるものとお見受けいたします。ここまでの経緯も含め、単
純に心から敬意を表さざるをえません。
ただし、先生の特長でもあるところですが根源から掘り下げるために、説明が難
解なものとなってしまい(それゆえにバランスが難しいのですが)、全体の分量
も相まって尚更に通読できる読者が限られてしまうことになると思われます。
現状、この分量で、この難易度ということになると、こちらとしては、単に組
版・製本するような形ではなく、通常の校閲をこちらで施したうえでの出版の条
件として、
「直接の製作費を先生にご負担いただき、頁数×25円を定価として500部を制作。
200部を間接製作費として定価の8掛けでお買い上げいただく」
というものを提示させていただくことになります(文字数から計算して490頁程
度=定価12250円)。
そこで、吉田とも相談したうえで、甚だ僭越ながらの提案なのですが、DAS研で
皆さんへの報告もかねて、出版に向けた博論のご報告をなさってはいかがでしょ
うか。他の先生たちからのコメントもあれば、読者の需要とのすり合わせもでき
ますし、こちらとしても読んで分からない部分がクリアになるものと思います。
そのうえでのリライト・再構成を経て、再度、こちらとしても数字を出させてい
ただければと思っております。
ご恩ある中野先生への回答として非常に冷淡なものとなり、大変心苦しいのです
が、どうかご検討いただければと思います。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
これに対して、以下のような返信を行いました。
苧野さんへ
中野です。回答ありがとうございます。出版の有無を問わず、DAS研の先生方にご報告を兼ねてなんらかの研究発表をするということは、こちらも考えていたところではあります。ただ、今年度は、いま就いている委員会と、父の健康状態との兼ね合いで、少し難しいかと思います。
本務大学に、学位取得を報告したところ、申請者が少ないとのことで、科研費申請をしろということになり、急激、苧野さんに出版条件などを確認させていただいたわけです。ご回答ありがとうございました。他に数社確認したところ、やはり、同じような回答をいただきましたので、お気になさらないでください。もとより構成を含めて、相当程度の手直しをする必要性があることは重々承知しております。実際、附属図書館と国会図書館に所収用の製本版でも直しを入れております。したがって、春先までを目途にし、刊行に向けた初稿を完成させたいと思いますので、その際には今回に続きまして検討をお願いしたいと思います。
取り急ぎ、お礼と回答までにて失礼いたします。
茨城大学 中野雅紀より
備忘録までにて、ここに記録する。