大晦日、2012年はお世話になりました!
2012年12月31日の備忘録を、2013年の1月1日に書き込んでいるころである。
とにかく、どうにかこうにか用意した400枚の年賀状を午後4時半頃までに書き終えてホット一息。
アマゾンで購入したチャン・イーモウ監督「HERO」のDVDを鑑賞する(これは、すでに約10年前に伊藤君が学生時代に一緒に映研の映写室、あるいは大藤君か舟橋君の下宿で観ている)。
まず、この映画は無名(ジェット・リー)、長空(ドニー・イェン)、残剣(トニー・レオン)および飛雪(マギー・チャン)が秦王を暗殺するために、無名が秦王に必殺技「十歩必殺」を使えるように―お前はラーメンマンかと突っ込みを入れたいが―他の三人がそれぞれの武器を託し、無名に殺されたとして秦王の十歩手前までの拝謁を許されるところからはじまる。ところで、無名が長空、残剣および飛雪を感情の揺さぶりよって破ったということを語ると、秦王はこれらの暗殺者はそのような嫉妬で身を滅ぼすような小さな人間ではないと言い放つ。そして、無名から残剣に秦王の暗殺に反対であり、戦国の七国が争うぐらいならば「秦王に天下を託す」と告げられたこと、最後の「剣」という書を見せられたとき、「自分の真意を本当に理解してくれているのは実は暗殺者」であることを見抜く。実際、残剣と飛雪が3年前に宮殿に襲撃したとき、秦の雑魚キャラ兵士3000名はたった二人で倒されたが、秦王は残剣と互角に剣を交えていた。こりゃ、秦王は始皇帝になるわなと思いながら、「英雄は英雄を知る」とはこのことかと妙に納得。それに比べ、秦王近臣の百官たちは無名が暗殺者と分かった途端に「陛下ご決断を、掟を破る者には死を」と繰り返すだけなのが笑えた。ま~、秦は李斯による法家思想による厳罰主義で他の六国を滅ぼしたのであるから、「そりゃ、そういうだろうな」と思いながら苦笑。ま~、わたしも法実証主義者ではないが法律家だから痛烈な皮肉にはなるな~。しかし、法治主義ではなく党治主義の現代の中国にとやかく言われたくはない。ということで、この映画の本当の主役は秦王政とも理解できる。
夕食を食べた後、正月午前零時以降に送付する年賀状メールの文章を作成。しかし、この時間帯はメールが込み合うので結局、最終的にメールを送ったのは午前3時を過ぎてしまっていた。途中、メールをチェックすると三石君、五十嵐君等の元ゼミ生のレスが着ていた。それでは、2012年12月31日の備忘録はここまでということにしたい。