日本国憲法第二時間目

2013年10月09日 12:13

 10月9日の備忘録。

  午前8時50分から、教育D201で「日本国憲法/現代人権論」の講義を行う。

 めんどくさいが、出席をとる人数ではないので、受講者に講義の10分間与え、リアクションペーパーを提出させることにより、出席に代えることにした。

 今日の講義の内容は、そのリアクションペーパーによると以下のものになろう。

 「正直な話、法律のような難しい話は得意ではありません。さらにプリントに目を通すと、人が死んだり、放火されたりと決して聞いていて気分がよくなるものではない話をする機会が多くなると書いてあったので少し憂鬱です。

  しかし、プリントによく目を通すと、「おこ、激おこ」のようにユーモアにあふれた一文やとてもためになる情報が書かれているなど頑張れる要素が多くありました。また、先生の話も知的かつユーモアに満ちあふれているので、好奇心とやる気をもって講義に臨みたいと思います」(K君)

 「私は東北民なので先生の関西弁がとても記憶に残り、授業が楽しいです。運動会の話はひどい話だと思いました。わたしが教員になったら、適切な競争心は大事なので、つけるべき順位はつけるようにしたいです。ニュースを見るといつも頭が曖昧でよくわからないままなので、この授業で正しい知識を身につけたり、自分の考えを持てるようにしたいです」(Kさん)

 「ドラえもんの例などとても分かり易かった。友人にすすめられて、授業に来たが、来て正解だったと思う。社会主義がどうしていけないのか、今までぼんやりしていたが、納得することができた。自分の努力ではどうしようもないことで人を分けてはいけないと、差別の考えは明確な気がしたが、判例などを聞いて、なかなか難しい問題だと思う」(M君)

 「判決というものが判決、決定に分かれているということは知りませんでした。また、平等権というものを深く追究していって面白く興味深いと思いました。先生の出す例が分かり易くて理解し易いです。社会科なので歴史的な話もきけてうれしいです」(Fさん)

 「最初の小法廷と大法廷の違いを知らなかったので、よく分かりました。私は逆転裁判を全てやったので、裁判でのそれぞれの役割や、流れはなんとなく分かります。もちろん、ゲームと実際では違うところもあると思いますが、先生が例に出して下さったので、その考えで理解できました。

 法律学をやるのはほとんど初めてですが、1つ1つの事例をよく見ていきたいと思いました。

 よろしくお願いします」(Iさん)

 「生類憐みの令を例に用いて目的テストと手段テストについての説明をしてくれたので、すごく分かりやすかったです。今日の大きなテーマであった平等権についてですが、今まで習った平等権についてと、大きく見方が違っていたような気がします。こんな見方や考え方があるのかと思い、楽しくもなり勉強にもなりました。差別と区別の違いについても今までしっかりと理解していなかったけど、今日の講義で理解できました」(Kさん)

 「非嫡出子、嫡出子の相続分の問題で、法律を変えることで、解決される問題と新たに起きる問題があることを知りました。未来のことのみを定める形にしないと、今まで少ない相続分だった人が反発するというのに、私はなるほどと思いました」(T君)

 

 午後2時40分から、Nくんを加えて「法学演習」の講義を行う。

 今日は、『カール・シュミット入門講義』のP.168-180の講読を行う。