日本国憲法講義

2014年01月20日 11:41

1月22日の備忘録。

8時50分から10時20分まで、「日本国憲法/現代人権論」の講義を行う。

講義の内容は、いつものようにリアクションペーパーの掲載によって代えることとする。

・いつも興味深く先生の話聞かせていただいています。

自分にない視点で話をしていて、とても新鮮に感じます。(教育・Iさん)

・高校で政治・経済を学習していましたが、三審制や違憲立法審査権等なつかしいものが出てきました。

講義はとてもおもしろく、先生の観点が好きです。(教育・Oさん)

・今日の講義は、三審制についてなど、中学・高校で習ったことも出て、分かりやすかった。さまざまな判例が出てその時の話もあったのがとても興味深く話を聞くことができました。この講義のテストのA+の解答を見た時、こんなにレベルの高い解答をする人が同じ年代の人でいるのかと思うと、びっくりしたし尊敬に値するなと思いました。(教育・Kさん)

・テストの問題と解答例を見て、難しすぎてノート提出で良かったと思ってしまった。ただそのぶんしっかりとノートをまとめなくてはと思った。(教育・Aさん)

・裁判所が違憲審査権を保持していることについて論じられているものを読んで、非常に納得しました。そして、ここまで根拠を挙げ、文章にできていることに率直に「すごいなぁ」と思いました。私はきっとこんなに書けないので、見習いたいなと思います。(教育・Fさん)

・日本は国民主権を採用しているが、どうして裁判所が違憲審査制度を設けているのかという問題について解答を読んで納得した。解答を読むまでは、自分でなんとなくしか答えることしかできなかったので、もっと勉強が必要であると思った。(教育・Iさん)

・民主主義は万能でなく、絶対に誤りはないとは限らないというのはこれまでの学習の中で学んできた。ではどうすればいいのか、多数決が一番効率の良い方法だし、何をどう気を付ければいいのか疑問に思っていたけど、そのために司法権があるのだと知った。多数決の原理の暴走を抑えるのも司法権の役割だときいて納得した。内閣、国会、司法の三権分立の理解が深まった。(教育・Aさん)

・靖国神社参拝の質問にお答えいただき、ありがとうございました。

政治家を見ていると、その行為は国民や国のことを考えているのかもしれないが、自分のため、自分のお金もうけや票を集めるための行動に見えてしまい、とても不快な気持ちになることがあります。

 今日も先生独自の意見や様々な話を聞くことができ、勉強になりました。(教育・Kさん)

・リ・リアクションペーパーに書かれていた、靖国神社参拝がなぜ問題なのか、なぜ外国に知らせて参拝するのか、私も前からずっと気になっていました。政治家の公式参拝は遺族会の組織票欲しさから行っているなんて……(教育・Kさん)

・本日の講義を聞いて、靖国神社参拝についてこれほど大きな問題だとは思わなかったので、様々な背景があることを学ぶことができてよかった。国民一人一人がこういった問題についてきちんと考え意見を持つことが重要だと感じた。“知らない”ということは恐ろしいことだと改めて考えさせられた。(教育・Tさん)

・韓国では空気を読んだり、感情に左右されて判決が下されることがあるということに驚いた。リ・リアクションペーパーについてだが、靖国神社参拝がなぜあれほど問題視されるのかという点は私も疑問だったので、新しい考え方を聞けてなるほどと思った。(教育・Fさん)

・命は量か質かというお話がありましたが、「命はみな平等」とずっといろいろなところで言われてきたので、量なのかなと思ってしまいますが、それは平和で戦争のない日本に生まれたからなのだと思いました。世界の国々でみると、命は国ごとに質がちがうように見えてしまいますし、日本でも私と総理大臣、どちらの命が重いかなんて言われれば、総理大臣だと思ってしまいます。「命は平等」とずっと言われてきましたが、やはり命の質の違いはあると認めざるをえないのでしょうか。←若干誤解があるようなので付言しておくと、わたしが言ったのは「質」と「量」のトレード・オフはできないということです。

 具体的な事件がないと訴訟を起こせないということは知っていましたが、今日の授業で今まで以上に理解が深まったように思います。(教育・Mさん)

・人権を質で考えるという考えは私も大いに賛成している。しかし、それを決める基準を定めることはとても難しいし、時代や社会によって変わるだろう。そうなったら同じ被害を受けているのに時代や環境が異なるという理由で処置に不平等が生じるということを訴えるという事例も増えるだろう。とても難しい問題ではあると感じた。だが私も先生と同じように、難しいからといって量で解決して簡単に済ませてしまうことには納得がいかないという考えである。(教育・Kくん)

・裁判制度の具体的事件性に関して具体的な例とともに分かりやすく説明していただき、よく理解することができました。何事も具体性があることでより分かりやすくなり、説得力がでてくるのですね。(教育・Sさん)

・今日の講義を通して、憲法判例について理解することができました。憲法で使われる漢字や表現は決められているのだと感じました。判例は、憲法について学ぶ上で、深い内容を読み取れるので大切だと思いました。また、難しい漢字が判例に多く使われているので読むのが難しかったです。(教育・Oさん)

・訴訟提起の流れを板書しながら説明して頂いたので、とても分かりやすく、三審制について理解できた。 

日本は、最も政治的中立な司法であると聞いて、安心した。(教育・Sくん)

・判例はとても難しいイメージがあったが、ゆっくりていねいに説明してくれたので理解することができた。(教育・Wくん)

・日本国憲法の授業で「判例」という言葉を初めて聞いて、ずっと気になっていたので、図書館に行って判例集を少し読んでみました。内容は難しくて頭に入っていませんが、裁判官や弁護士などはこの文章を書いていると思うとすごいなと思いました。(教育・Sさん)

・今日の講義では実際に起きた訴訟をもとに三審制について詳しく知ることができました。最高裁判だけが違憲立法審査権をもっているわけではないことで、最高裁判所が中立な位置にいることがわかりました。(教育・Kさん)

・警察予備隊違憲訴訟については、中学・高校の授業で教えられてきましたが、どうして違憲ではないという判決になるのかということに関しては、詳しく教えてもらえなかった覚えがあります。

 しかし、今回の講義で、何故違憲ではないのか、よくわかりました。(教育・Tさん)

・警察予備隊違憲訴訟を例にした説明は分かりやすかったです。被害者・加害者もいない具体的な事件性がないものが裁判できてしまったら、人々の「嫌だから、気に入らないから」という気持ちだけで行われることはおそろしいなと思いました。日本が三審制をとっていることは国会が衆議院と参議院が存在していることと似ているのかなと思いました。1回だけで決まるのではなく、多くの人の考えなどにふれ、決定していくことで独裁になることもないと思いました。(教育・Sさん)

・自分のなかのイメージでは、最高裁のみが違憲立法審査権を有しているのかと、思っていた。やはり、違憲立法審査権をくだしたもののほとんどが最高裁で行われたからだと思われる。(教育・Hさん)

・警察予備隊が違憲かどうかについて、具体的な事件性がないから…という話はなるほどなと思った。被害者がいるか、いないか、という観点から違憲を見つめることは私にとって新しいものだった。毎回の授業で新しい考え方に出会えるから先生の授業はおもしろいです。(教育・Kさん)

・警察予備隊違憲訴訟を知り、政治家である者が、具体的な事件性がないにもかかわらず、訴訟を提起したということ自体が、残念に思った。完璧な人はいないが、国民の上に立つ人間として、それなりの知識と人間性はもっていてほしいと思った。この事例で、訴訟について以前よりもっと理解できた。(教育・Hさん)

・警察予備隊の話で、具体的に事件になっていないものを好き嫌いで裁判したら、大変だなと思いました。裁判所は人の感情で裁判してはいけない。

 出した窓口が違う、という説明はわかりやすかったです。(教育・Aさん)

・本日の講義で韓国の裁判所について「民意・空気を読む」という表現がなされていたという話があったが、これはとても恐ろしいことだと思う。仮に、日本の重大刑事訴訟の際にとられている「裁判員制度」において「民意・空気を読む」ということがあったら、次々と極刑が宣告されそうな気がした。(教育・Iくん)

以下、質問

・三審制については中学の社会(?)で学んでいたけれど、今回の講義で改めて大切さがわかりました。最高裁の決定はくつがえせないので、とても慎重になると思うのですが、最高裁の裁判官はそれまでの裁判(地裁・高裁)の結果を参考にしたりするのでしょうか?(教育・Hさん)

・裁判官は感情的になって判決を出してはいけないとおっしゃっていましたが、現在行われている裁判員制度は、一般人が裁判に参加するので、どうしても感情によって判決をくだしてしまうのではないかと思う。そもそも、一般人を裁判官にするというメリットが私には理解できない。ただアメリカのまねをしているだけとしか思えない。(教育・Kさん)←後半部分は、あなたの意見に賛成です。しかし反面、身分社会における陪審制度の歴史的展開から、そういった制度を採らざるを得なかった社会があったことも否定できません。その歴史的考察をした上で、わが国に陪審員制度を導入すべきかどうか検討すべきだと思います。

・鈴木茂三郎氏は第一審から最高裁判所に訴訟を起こしたということであったが、第一審から最高裁判所に訴訟を起こすことに何かメリットはあるのでしょうか。(農学・Mさん)

・判例の事件1において、具体的な争訟事件ではないにもかかわらず、なぜ裁判を受けることができたのですか。

 また、初歩的な問題ではあるのですが、なぜ、第一審から最高裁判所で裁判を行うことができたのですか。(教育・Tさん)←戦後すぐの、最高裁判所黎明期の事件だったので、今後の裁判を見越しての教育的指導として訴えを受け付けたと考えてください。

・警察予備隊違憲判例が興味深かったです。裁判所の判断の適切さが素晴らしいと思いました。私は無知なため、分かりませんでしたが、実際にこれを判断しようとしたら、どこになるのですか?

 個人的意見ですが、裁判官の方が国会議員よりも頭が良いし、適切な判断ができると思います。「国権の最高機関は国会」とありますが、裁判所の方が良いのではと思います。(農学・Gさん)

その他

・今回の講義で、裁判で感情・民意などが判決に関わることはあってはならないと実感した。

 おたまじゃくしのウルトラマンは、バルタン星人には勝てなさそうだと思った。(教育・Oさん)

 

 11時56分、中国料理の鉄人でAランチ 580円を食べる。

 16時58分、駅構内のSoup Stock Tokyoで以下のセットを食べる。

  EAT-IN CSセット                       900円

   きのこカレーCS

       東京ボルシチS

      (セット)アイスコーヒー                    200円