日本鬼子
5月29日の備忘録。
午前7時半過ぎに、本務大学に到着。
午前10時半に、下記の本を読破する。
この本で面白いと感じたのは、「自炊の森」問題(p.141)と、燃えキャラとしての「日本鬼子(ひのもとおにこ)」の登場(p.150f.)の箇所である。前者についてはネット社会における偏狭さがあらわれ、後者については、その懐の広さを垣間見ることができると感じた。いずれも、わたしが大病で入院していた時期と重なっていただけに、話には聞いていたが今回、この本を読むことによってその全貌を知ることができた。これは、夏期集中講義の「情報と倫理」に使えるかもしれない。
午後2時40分より、法学演習の講義を行なう。今日も公開授業参加者のである、オールド・ボーイの参加者は1人も休まずに授業を進めることができた。輪読箇所は、仲正昌樹『カール・シュミット入門講義』のp.50-60。ゼミナリステェンのKさんより、「細君は人の悪口を言うのは嫌いであるが、人の悪口を聞くのは好きだが、これはどのように解すればよいのか」との質問を受けた。これに対するわたしは理解は、仮にa(細君)、b(悪口を言う人)およびc(悪口を言われる人)とするならば、aとb、あるいはcとの関係性はなく、aは観察者としてbとcの関係性を観察することが好きだということになる。これをホワイトボードで図示して、「K氏の奥様は自分との関連性で悪口との関係性を嫌悪するが、他者間での悪口を聞くのは好きだということだから、一段高いところから下々の者が罵り合ったているのを聞くのが好きだということになるのでは」と回答しておいた。
午後4時半より、学部応接室にて研究史栄委員会の会合があり、それに参加した。