秋田書店

2013年09月12日 14:39

9月11日の備忘録。

 やはりと言おうか、秋田書店の読者プレゼント水増事件の発覚は元社員の女性の内部告発によるものであった。ま~、当選していない人は誰か別の人があたったと思うだろうし、当選した人も他の当選者と友達でもない限り、それを知りえないから、世間で言われていたように内部告発しかなかろうと推測するのが当然である。なんか、ゲーム理論の「囚人のジレンマ」のような感じがしないでもない。

 FNNによればこの事件は、以下のような経緯であったそうだ。

 「秋田書店が雑誌の読者プレゼントの当選者数を水増しするなどした問題で、この問題を告発し、その後、解雇された元女性社員(28)が11日、解雇の撤回を求めて訴えを起こした。
元女性社員は11日午後、記者会見に臨んだ。
読者プレゼントの当選者数を水増しした秋田書店の元社員の女性は、「わたしは、読者を裏切る秋田書店が許せません。小さいころから憧れていた漫画編集者の夢を失いました」と、涙まじりに語った。
2007年ごろから読者プレゼントの担当をしていた女性は、会社が、読者プレゼントの当選者数を水増ししていた事実を知り、上司に不正をやめるように訴えたと話す。
秋田書店に解雇された元女性社員は「言葉で『消えろ』とか、『もうお前は会社から出て行け』、『もう仕事はしなくていい』、『結婚して仕事を辞めたらどうだ』とか、言葉のパワハラ(を言われた)」と語った。
内部告発したこの女性は、2012年2月に懲戒解雇された。
解雇の理由は、「読者プレゼントを発送せず盗んだ」というものだった。
女性は、事実無根だとして、11日午後、解雇の撤回と謝罪を求めて、秋田書店を提訴した。
秋田書店に解雇された元女性社員は「解雇されて生活の全てが一変しました。全力で裁判で戦っていく決意です」と語った。
事の発端は8月だった。
秋田書店が、女性向けの漫画雑誌で、家電製品やファッション雑貨などの読者プレゼントの当選者を、実際より多く表示していたことが発覚した。
当選者名を発表する際には、架空の名前を載せるなど、あたかも実際の当選者がいるように装っていた。←ま~、外部からは確認できんわな。
消費者庁が、景品表示法に基づき、異例の措置命令を出す事態になった。
今回、秋田書店を提訴した元社員の女性は、読者プレゼントの水増しは組織的に行われていたと主張した。
秋田書店に解雇された元女性社員は「不正を指示した編集長は、今も編集長のままです。読者を裏切る腐敗した体質が変わらないかぎり、同じことが必ず、形を変えて起こっていくと思います」と語った。
女性は、不正に関わるうちに体調を崩したと話した。
そして、プレゼントを盗んだとする解雇理由について、秋田書店に解雇された元女性社員は「秋田書店は、わたし個人に不正水増しという罪をなすりつけて、懲戒解雇を行いました。おかしいことには、おかしいと声を上げます。不正を隠ぺいし、会社ぐるみで読者をだます体質の秋田書店を許すことはできません」と話した。
提訴された秋田書店は11日、「提訴については、訴状の送達を受けていないので、コメントできません。会社としては、訴状検討のうえ、原告に対して、しかるべき応答をいたします。元社員に対する懲戒解雇は、水増しの是正を主張したため解雇した事実はありません。また、解雇理由は正当なものです」とコメントした。」

 https://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00253642.html

 むかし、わたしが幼稚園児や小学校低学年であったとき、まんがや特撮のバッチを郵便為替で購入したことを覚えているが、安易にプレゼントするより、読者のみが買えるという特典にした方がよいような感じがする。だって、「ただほど、怖いものはない」ってよく言われるわけですから。また、読者が代金を支払っているならば、いずれが責任者でも業務上横領で、責任追及が可能だろう。