臨時教授会

2014年03月03日 13:22

3月4日の備忘録。

 前期試験の合格発表が近づき、その承認が必要となるので3月は臨時教授会が入るのが通常である。以下、教授会の合間を縫って書き込んだので、文章的には直すべきものが多く見られると思うが、お付き合い願いたい。←そもそも、こんなマニアックなブログに訪問している人、「そう君だから」こそ、このような注意書きをしておいたわけです。

 10時16分、駅前のすき家でまぜのっけ7朝食 300円を食べる。

 慶應に内地留学中にお世話になった、小林節先生が今年度いっぱいで退職されることを知った。確か、本学のI先生と新宿高校の同級生であり、私立と国立の違いはあれ定年が65歳ということで、退職なのは理解できるのだが。ちなみに、内地留学時の思い出話は、暇ができたら書き込むことにしよう。

※わたしの引き受け教官は小山剛教授であったが、小林節教授、大沢秀介教授、駒村圭吾教授にも内地留学中、あるいはその後も大変お世話になっている。特に、内地留学初日に小林先生が、わたしの歓迎会のために三田の滴屋でお食事会を開いてくれたことは思い出深い。内地留学中、わたしは生意気にも「慶應の憲法はこれでフランス憲法の先生がいれば磐石ですよね」と言ったことがあるが、その数年後に山元一教授が慶應に移籍され、わが国の法学部では一番バランスのとれた布陣となっているように思われる。

 メールを見ていると、商事法務の水石さんから献本希望の伺いが来ていたので、一応、以下の先生方への献本をお願いした。

  阿部照哉先生

  大石 眞先生

  大沢秀介先生

  大日方信春先生

  桑原勇進先生

  駒村圭吾先生

  小山 剛先生

  佐藤幸治先生

  宍戸常寿先生

  初宿正典先生

  須賀博志先生

  曽我部真裕先生

  高田 篤先生

  土井真一先生

  藤井樹也先生

  棟居快行先生

  毛利 透先生

  山元 一先生

 13時から15時まで、教授会に出席。

 15時37分、大学近くの宝島でL石焼きビビンバ 714円を食べる。

 16時から17時半頃まで、教育学研究科インターンシップFDに出席。

  付属小学校及び付属中学の先生方のみならず、実践報告を行った大学院生に拍手。

 18時前、大学前の大幸飯店で盛り合わせJを久しぶりに頼んで食べる。

 19時過ぎに代引きの荷物が自宅マンションに送られる予定だったので、19時前後に帰宅し、19時半に宅配業者からAmazonに注文したヴェルギリウス関連の著作を受け取る。←これは、あくまでも教養のため。あと今年度中に自費で買いたいのは、値がはるが以下写真のものである。

※わたしのラテン語能力は辞書を引けば、なんとか読める程度でしかない。大学院時代に国際法の文献(わたしの記憶が正しければハーシュ・ローターパクトの原書)を読むために、柴田光蔵先生の著作でちょこちょことラテン語を勉強しただけである。しかし、最終講義でI先生が学部時代に勉強してよかったことのひとつとしてラテン語を自習したことと言うように、西洋のことを研究対象としている以上、ラテン語を知っているかいないかは、文献理解に大きな差を生じさせる。ところで、おもしろいのはまど☆マギでQB営業のテーマと言われているSis puella magica である。これは、ニコニコ大百科で説明されている以下の内容を読めばラテン語の誘いとなろう(なるんじゃないかな)。

 

                                https://www.nicovideo.jp/watch/sm13778100

 空耳「♪ラーミア トスティーヤ アリアー ニーキーヤ ソーリア リートーワー ロウラー

♪ゲースティナ オーリーヤ マリアー ニッキーヤ ソーリヤ リートーワー ソホヤー
♪セマリア リーヒーッヒ ィソウラーラ ロウラー ソリビヤ ロウチェーヒ ローヤーヤ リヒオー
♪サマリア ローチェー ニッヒーイーヤ ニイロー ロウラー リヒーヤー シイラーワー トゥオラー」←よくやるわ!

 しかし、空耳ストは結構ファンがいるものである。林知更氏の日記にも以下の記述が。

 2月28日(金)
 「夜中まで、必死に研究会報告の準備。おかげで、『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」を見るのを忘れる(地デジ対応をしていないが、デジアナ変換とかで、まだかろうじて『タモリ倶楽部』くらいは見られる)。
 しばらく前に一緒にドイツ語を読んで勉強した若い助教さんから、無事に助教論文を提出しました、とのメールをもらう。自分が助手論文を書いていた頃のことなども思い出して、ちょっとした感慨に耽る。こういうことって、うれしいですよね。」https://www3.plala.or.jp/verfassungslehre/tagebuch.html

本題に戻って

 「"Sis" は、ラテン語の動詞 "sum"英語で言うところの "be" )の接続法現在・二人称単数形。接続法は話す人の観がこもった表現に使われ、例えば「勧誘」、「命令」、「願望」などを表す。 "Puella magica" が「魔法少女」なので、訳は例えば、「魔法少女になってみない?」とか「魔法少女になってよ!」とか「魔法少女になってほしいんだ!」とか「魔法少女になってくれたらうれしいな!」といったものになる。」(https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%96%B6%E6%A5%AD%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E)←出ましたね、英語では習わなかった「接続法」という解説が!!!

 

 本当は来年度、わたしの本務大学のゼミでこの本を輪読したかったが、昨年からゼミ員と読み続けている仲正昌樹『カール・シュミット入門講義』(作品社、2013年)が最後まで読み切れていないので、これを読むのはH27年度以降ということになろう。いずれにせよ、『ガリヴァー旅行記』は当時の政治思想を知る一級の書物なので、いつかは学生・院生とじっくりと読み込みたい、と考えている。(実は、今から15年ほど前のゼミで1回だけ『ガリヴァー旅行記』をテーマに扱ったことはある。)

 20時から21時まで、ニコニコ動画で勝谷誠と岡田斗司夫の対談を視聴する。面白かったのは、勝谷氏の、自分は「中二病」ではなく、「小二病」であったという発言である。しかし、小学生で宮沢俊義先生の憲法教科書を読むか!←とは言え小学4年生の時、有吉佐和子『恍惚の人』と『複合汚染』で読書感想文を書いたわたしも完全に『小四病』である。この頃のわたしは、読書感想文や、絵や音楽会(コーラス)で府の賞をほとんど独り占めしていた。残念なのはその後、これが続かなかったことである。

 

 今日のドイツ語単語

 erschrecken 驚く         erschrak                  erschrocken

  essen          食べる        aß                          gegessen

  fahren          行く         fuhr                         gefahren

  fallen           落ちる       fiel                          gefallen

 fangen          つかまえる    fing                          gefangen

 折角、今日の話題でラテン語が出てきたのだから、ラテン語の単語や文法もこの備忘録に書き留めたいが、その時間的余裕がない。とは言え、HPでラテン語名言集がUPされていたので、ここで引用させてもらう(https://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~gokun/latin.html)。

ラテン語名言集

文頭が大文字になっていないのは間違いではありません。
気が向いたら更新。
 

  • cogito, ergo sum. 
    我思う、故に我あり。--デカルトの有名な句。

  • memento mori.                  
    死ぬ事を忘れるな。

  • quo vadis domine? 
    主よ、どこへ生き給うのか?--キリスト教がローマで大迫害された時、ローマから逃げ出したぺテロ(だっけ?)が道でむこうからイエスが歩いてくるのを見て言った言葉。此の後イエスは「ローマへ」と言う。

  • vox populi vox dei. 
    人民の声は神の声。--ローマの民主主義を表す。

  • jacta est alea. 
    賽は投げられた。--カエサルが政敵を倒すためにガリアからローマに戻って来る途中、ルビコン川を渡る時に言った言葉。

  • odi et amo, quare id faciam, fortasse requiris, nescio, sed fieri sentio et excrucior. 
    憎みながら、愛す。なぜそうするのか君は尋ねるかもしれない。自分でも分からない。しかし、そうなる事を感じて苦しんでいる。--ローマの或る詩人(誰だっけかな)の残した詩。恋愛の二律背反を唄っている。

  • vivere est militare. 
    生きる事は戦う事だ。

  • pleraque facilia dictu sunt, sed factu difficilia. 
    多くのことは言うには易しいが、為すには難しい。

  • quod nimium est, fugito; parvo gaudere memento. 
    あまりに大きい事を避けなさい。小さい事に喜ぶ事を忘れるな。

  • qui sapienter vixerit, aequo animo morietur.m 
    賢く生きた人は平静な心で死ぬだろう。

  • fac, quod rectum est, dic, quod verum est. 
    正しい事を為せ、真の事を言え。

  • aliis ne feceris, quod tibi fieri non vis. 
    自分にして欲しくない事を他人にするな。

  • ne gloriatus sis beneficiis tuis. 
    自分の親切を自慢するな。

  • veni, vidi, vici. 
    来た、見た、勝った。--カエサルのたった3語で全てを言い尽くした手紙。

  • festina lente. 
    ゆっくりと急げ。--ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの座右の銘。

  • errare humanum est. 
    間違う事(迷うこと)は人間的だ。

  • usus est magister optimus. 
    実践は最良の教師。

  • et tu Brute,(Then fall, Caesar!) 
    ブルータス、お前もか、(ならば倒れよ、シーザー)--カエサルがブルータスに暗殺される時に言った言葉(本当は言っていないらしい)シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」の台本にある言葉。このセリフだけラテン語。

  • homo homini lupus. 
    人間は人間にとって狼だ。--喜劇詩人プラトゥスの喜劇に出てくるセリフ。

  • vita brevis, ars longa. 
    人生は短く、技法(芸術)は長い。

  • mens sana in corpore sano. 
    健全な精神は健全な肉体に。--ストア派の言葉。現代では意味が少しズレている。もともとは、神にお願いをする時は色々願うのではなく、健全な精神と健全な肉体だけを願えば良い、という意味。

  • ave Maria gracia plena. 
    めでたきかな、慈愛に満ちたマリア。

  • noli me tangere. 
    私に触るな。--キリストが十字架上で死して後3日後に復活してマグダラのマリアの前に現れて、マリアがキリストに触ろうとした時にキリストが言った有名な言葉。

  • diriges proximum tuum sicut te ipsum. 
    汝が隣人を汝自身の如く愛せよ。

  • in principio erat Verbum, et Verbum erat apud Deum, et Deus erat Verbum. 
    始めに御言葉ありき。御言葉ば神とともにあった。御言葉は神であった。--新訳聖書のヨハネの福音の冒頭部分。

  • nemo sine periculo vincere potest. 
    誰も危険なしには勝つ事はできない。

  • in dubio pro reo. 
    疑わしきは、被告に。--現代にも生きている、裁判の方針。

  • Dominus tecum. 
    主は汝とともに。

  • sapientia virtus est, id summum bonum est. 
    叡知は徳である。それは最高の善である。

  • nudus ara, sere nudus. 
    裸で耕せ、裸で種を撒け。--ヘシオドスの言葉。

  • qui bene serit, bene metet. 
    よく種を撒く者はよく刈り取る。

  • verum est quod pro salute fit mendacium. 
    安全のためにつく嘘は真実である。

  • sequere naturam. 
    自然に従え。--自然主義を唱えたストア派の主張。

  • tu fui, ego eris. 
    我は汝であった。汝は我になるであろう。--とあるローマ人の墓碑。

  • deus videt te non sentientem. 
    汝が感じなくても、神は汝を見ている。

  • deo duce, non errabis. 
    神が導けば、あなたは誤ることがないであろう。

  • superanda omnis fortuna ferendo est. 
    すべての運命は耐えることで克服されなければいけない。

  • sit difficile; experiar tamen. 
    それが困難であるとしよう、それでも私は試みよう。

  • Grammatica loquitur, Dialectia vera docet, Rhetorica verba ministrat, Musica canit, Arithmetica munerat, Geometrica ponderat, Astronomica colit astra. 
    文法は語り、弁証法は真なることどもを教え、修辞学は言葉を治め、音楽は歌い、算術は数え、幾何学は量り、天文学は星を見守る。--中世の大学の自由学科7つ。

  • Vivat academia! vivat professores!
    vivat membrum quodlibet!
    vivant membra quaelibet!
    semper sint in flore! 
    アカデーミア万歳!教授達万歳!
    どのメンバーも万歳!
    どのメンバー達も万歳!
    彼らみな常に華の中にあれ!
    --中世から現代まで歌い継がれている大学生の歌の最後の方の歌詞。

  • quid faciam? quo eam? 
    一体私は何をしたらよいのか?一体私はどこへ行けばよいのか?

  • ne vivam si abis. 
    もし君が去っていくなら、私は生きたくはない。

  • tunc adfuisses. 
    あの時、君がそばにいてくれてたらなぁ。

  • citius, altius, fortius. 
    より早く、より高く、より強く。--近代オリンピックのモットー。

  • vita hominis gravior est quam orbis. 
    人間の命は地球よりも重い。

  • homines dum docent discunt. 
    人は教えてる間に学ぶものだ。

  • quem di diligunt juvenis moritur. 
    神々が愛する者は若くして死ぬ。

  • per asprera ad astra. 
    険しい物事を通って星々へ。(困難を克服して栄光へ)

  • cras amet qui nunquam amavit quique amavit cras amet. 
    一度も愛した事のない者は明日は愛せよ。愛した事のある者も明日は愛せよ。---「ウェヌスの宵宮」という歌の1フレーズ。