ブログ

刑法

2013年09月29日 03:13

 9月27日の備忘録。

  三田の三百宴やで、昼食を済ます。井之頭五郎ではないが、孤独のグルメ=ぼっちめしである。しかし、ぼっちめしも慣れてくると、それはそれで味わい深いものがある。

 

 

 

 

ドイツ語

2013年09月29日 03:11

 9月26日の備忘録。

 以下の講演会に参加してくる。

 

Special Lecture by Christopher Lloyd: "Big history, visualisation and the brain"

講演会 "Big history, visualisation and the brain" by Christopher Lloyd

 
 

科学的視点と歴史的視点から地球に起こったことを「物語」にした『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史(原題:What on earth happened?)』(文藝春秋)を著した英国人科学ジャーナリストで、起業家でもあるクリストファー・ロイド氏が慶應義塾大学三田キャンパスで塾生に向けて講演を行ないます。

book


Christopher Lloyd, author of best-selling world history book */What on Earth Happened?/* will present a 60 minute lecture on the making of his book and his pioneering techniques for communicating the deep chronology of the story of science and history over billions of years to an everyday audience. During his journey he will discuss and demonstrate a wide range of diverse communication strategies for conveying a long chronological perspective including the lost art of rhetoric and memory from ancient Greece, the use of medieval visual timelines and modern insights into hard-wired evolutionary learning pathways taken from the latest research in neuroscience.

This lecture is for Keio university students, but it is also open to the public. Those who are interested in attending should register in advance using the registration form below. Registered attendees should print out the registration confirmation email and bring it with them, or bring your mobile phone to show the registration confirmation email at the entrance. (Registration deadline: 3:00 pm on Tuesday, September 24, 2013)

 

   

Event Details
開催概要

   
   
Date & Time



日時
Thursday, September 26, 2013
3:00 - 4:00 pm
(Entry from 2:30 pm)

2013年9月26日(木) 

受付/開場 14時30分
講演 15時00分~16時00分

Place




場所
Keio University (Mita Campus)
G-SEC lab at East Research Building
*Please refer to the following map for your direction (Building No. 3)
https://www.keio.ac.jp/en/maps/mita.html

慶應義塾大学 東館6階 G-SEC Lab
*下記三田キャンパスマップをご参照下さい(3番の建物です)
https://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
Title

演題
Big history, visualisation and the brain

Big history, visualisation and the brain
Speaker's profile












講演者プロフィール
Christopher graduated with a double first in history from Cambridge in 1990 and went on to become the Technology Editor for The Sunday Times. He left in 2000 to become CEO of Immersive Education in Oxford. He grew the company from its R&D phase with zero revenue to sales of in excess of ₤3 million. In 2006 he left Immersive Education to spend time travelling around Europe with his wife and two children, both of whom are home-educated. The time spent on the road travelling around Europe inspired him to come up with the concept of What on Earth Happened? "What on Earth Happened? The Complete Story of Planet, Life and People from the Big Bang to the Present Day" was the first in a series of What on Earth? books published by Bloomsbury in the UK in 2008. He established What on Earth Publishing Ltd in Spring 2010. He divides his time between lecturing, writing and running the new business.

1968年英国生まれ。英ケンブリッジ大学で中世史を学んで91年に学位を取得、その後サンデータイムス紙の記者となる。新聞では科学と工学を担当し、94年には「今年の科学ジャーナリスト」として表彰される。96年、英タイムズ紙、サンデータイムス紙などの発行元であるニューズ・インターナショナルのマネジメントに転じ、同年サンデータイムス紙の初のウェブ版を立ち上げた。その後ベンチャーのインターネットメディアビジネスなどに携わった後2000年、オックスフォードにある教育ソフトウエア出版社に経営者として転職、売上をほぼゼロから300万ポンドにまで成長させる。2006年に退社、妻と自宅で教育していた2人の子供と共に欧州中を旅しながら『What on earth happened?』の執筆を思いつき、2008年に発売。2010年、出版社What on Earth Publishing Ltd.を起業。以後、講演活動などをしながらシリーズを発刊している。

 Christopher Lloyd 

 

Language

使用言語

English (simultaneous translation is not provided)

英語(日本語への同時通訳なし)

Special Note



注意事項

Registered attendees should print out the registration confirmation email and bring it with them, or bring your mobile phone to show the registration confirmation email at the entrance.

事前登録の参加登録完了のお知らせメールのプリントアウト、またはメールを確認できるモバイル端末を持参し、提示して下さい。

Admission

入場料
Free of charge

無料  
Organizers

主催
International Center, Keio University

慶應義塾大学国際センター
Contact



問合せ先
International Exchange Services Group, Office of Student Services, Keio University
ic-event@adst.keio.ac.jp

慶應義塾大学 学生部国際交流支援グループ
ic-event@adst.keio.ac.jp

 

 

総合司会は、阿川佐和子の兄さんの阿川尚之先生であった。

  

 

 

 

ノート受け取り

2013年09月25日 13:29

 9月25日の備忘録。

 集中講義とはいえ、来週には新学期が始まり、そのための履修申告の関係上、先週行った夏期集中講義「日本国憲法/現代人権論」の成績入力を今週中に行わなくてはならず、また、その成績評価はリアクションペーパーと、学生がわたしが行った講義を整理したノートの記述内容を勘案して付けることにしたので、本日の午前中までに教養事務室へのノートの提出締め切り厳守とし、事務室で受講者のノートを引き取り、午後1時から午後4時半までを約125名の成績をPC管理の成績一覧表に入力した。

 まず、あれほどノートの提出期限をきつく言い渡したのに未提出の履修者がいたのですべて「欠」とした、次に判書だけしか書いていない履修者の成績は軒並み「C」評価にした、結局、あとはどれほど復習と、イラストなどを入れて自分なりに理解する手段を駆使したノートを作成しているかで「A+」、「A」および「B」というように評価していった。これは絵心の有無とも関係するが、美術科の学生のノートはイラストや図がきれいに書かれており、総じてよい評価を与えることになった。問題は、わたしの所属している社会科の学生で、復習を甘く見たのか板書に毛の生えたようなノートしか提出していなかったので、ほとんどが「B」評価という結果に終わった。社会科の学生でこのブログの訪問者はいないと思うが、わたしは「おこ」です。おまけに、120冊のノートとノートのコピーは自宅に持って帰ったが、かなりの重さであった。ほんとうに疲れるだけである。

 

 帰宅後、ニコ生で「ちはやふる 2 一挙放送」を視聴する。しかし、明日は夜遅くなるので第14~最終話までは観れないな~。

携帯料金支払い ちはやふる第2日目

2013年09月25日 13:16

 9月24日の備忘録。

  午前9時半に自宅を出て、携帯電話の料金を払い込みに行く。

  まず、その前に駅南の吉野家で朝食を食べたのであるが、隣の席にS藤環先生が座っていたのでイギリス人的な会話をする。

  電車とバスを乗り継いで、最寄りのDOCOMOに携帯料金を払い込む。しかし、これが40,000円ということで一気に来月の給料日まで緊縮財政をとらなければならなくなる。

  その後、バスで本務大学に向かい、事務仕事をこなし、放置していた9月20日までの備忘録を書き込む。

  午後2時ごろに、帰宅する。

  午後8時より、ニコ生の「ちはやふる 一挙放送 2」を視聴。

   

     内容の詳細については、後日、時間ができた時に補完する予定。

もこっち最終回 ちはやふる第一日目

2013年09月25日 12:51

 9月23日の備忘録。

  とにかく、疲れがまったくとれない。体調も芳しくない。お腹の調子も集中講義の三日目から様子がおかしい。それもこれも、みんな本務大学がワルい。ということで、今日は「わたモテ」の最終回放送日であった(厳密には、9月24日午前2時5分放送)。

  午後8時から、ニコ生で「ちはやふる 一挙放送 1」を鑑賞する。しかし、参加者の中には競技かるたに本当に詳しい人がいるのだな~、と感心する。

  

 午前2時5分より、「わたモテ」の最終回を視聴。

  

   

     

      感想については、後日、時間が取れた時に補完する予定。

  

半沢直樹最終回

2013年09月25日 12:36

 9月22日の備忘録。

 この日は、わたしの母親の誕生日である。この場を借りまして、「お母さん、ぼくを生んでくれてありがとう。いつまでも元気で、そして最低限、平均寿命までは矍鑠としたお母さんであり続けてください。」

 午後8時半よりノートPCでニコ生の「最終回!みんなで一緒に『半沢直樹』を見よう」を観つつコメントを入れつつ、午後9時から42インチTVで「半沢直樹」を鑑賞する。

 

 

  詳しいコメントは、後日時間が取れた時に補完する予定。

孤独と書いて、ぼっちと読む

2013年09月25日 12:03

 

9月21日の備忘録。

 風邪気味の上に、4日間連続の集中講義を行ったせいか体調がひどく悪い。そして、体調が悪いとなかなか眠れない。そんなわけで、昨日の備忘録で書き込んだようにニコニコ動画の「孤独のグルメ シーズン3 最終回直前! 56時間見逃し一挙放送」をコメントを書きながら観ていると、お昼過ぎになってしまった。

 

 本当に、全話を観るのは耐久競争である。お昼は、先日書き込んだベーカリーでパンを買って来て食べる。井之頭五郎(松重豊)のようにパリパリっとおいしそうに音を立てながらパンを食べることはできなかったが、それでも久しぶりにわたし好みのパンに巡り合えることが出来た。

  松重豊ブログ

 

 https://matsushige.cocolog-nifty.com/blog/

 

 

 午後五時過ぎに、NHKで再放送していた「BAKUMAN 3」の最終回が放送されていたので鑑賞する。

 

  その他の出来事は、時間が取れたら順次補完する予定である。

集中講義最終日

2013年09月25日 11:22

 

 9月20日の備忘録。

 

 ついに、体調が芳しくなかったのにもかかわらず、夏期集中講義を無事に完了することができた。講義についての詳しい内容は、後日、時間に余裕ができた時に順次書き込んでいくことにする。

 とりあえず、特記事項は集中講義終了後に残ってくれた美術の学生さんから「映画鑑賞部」なるクラブを作る用意をしているのであるが、それができた場合に顧問になってもらえないかと言われたこと、および本来的には最終時間は提出ノート作成の時間に充てるつもりであったが、昨日のリアクション・ペーパーで10名以上の受講者がノートの作成とそのコピーを最終日内で行なえないので、後日の提出を認めてくれと書いていたことを斟酌して、来週の水曜日午前中までに共通教育の事務室にノートを提出するように当初の予定を変更したことである。

 この日の心残りは、午後からの講義を高速回転で行なったことである。しかも、本来的に滑舌がよくないのに、病気のせいで歯がぼろぼろになったために一層滑舌がよくなくなっているので、なんか学生は聴き取りにくかったのではないかと危惧している。   

 とにかく疲れた。 しかし、手抜きはしなかった。   

 そのくせ、ニコニコ動画で以下の二つの番組を徹夜で観てしまった。

 

 

   このうち、面白かったのは「孤独のグルメ」であった。いろいろ、書き込んでいると参加者がお店情報を書き込んでくれるので、今度、都内に出た時に教えてもらったお店にでも行きたいな。

   ごろー,ごろー,ごろー,井之頭ふー――――――♪

         

                                                                                                                      

集中講義第三日目

2013年09月25日 11:17

 9月19日の備忘録。

 

 

 

 

 今日の講義内容については、以下の学生のリアクション・ペーパーを挙げることで足りよう。以下、養護コースの学生さん、健康コースの学生さんおよび国語科の学生さんのリアクションペーパーの内容です。

 

 (リアクションペーパー1)

 「「リンカーン」を見て、リンカーンの憲法改正への強い信念と情熱に胸を打たれました。リンカーンの生きた時代の歴史について詳しい知識がないままに見たので理解できない部分もあったのですが、とても興味深く面白かったので予備知識をつけた上でもう一度見たいです。南北戦争というアメリカ合衆国の残虐な内乱、武力戦争が行われていた中で、このような政治闘争があったという事実を知り、また、先生が講義の中でおっしゃられていた“憲法改正はどさくさにまぎれて行われてきた”とはこういうことなのかと思いました。下院議会で合衆国憲法13条の修正案を批准させるまでは戦いを終わらせないという決意のもとで、いろいろな手段を使って賛成票を工作する政治的駆け引きがされていたことは正直衝撃的でした。今日本でも憲法改正について取り上げられているけれど、その裏でもこのような工作がされているのだろうか、と思いました。彼は勝利のあと悲劇的に死んでしまったけれど、彼の残した功績は本当に大きなものであるし、現に今の米国大統領がオバマ氏であることかをリンカーンがもし知ったとしたら驚くだろうと思います。彼のような理念をつらぬく強い気持ちを持った者が歴史には必要であったし、日本の総理大臣も近年なんだか弱弱しく感じてしまうので、彼のように何としてでも理想を実現させるくらいの芯を持った人が必要なのではないかと思いました。映画と事実ではもちろん異なる部分もあるとは思いますが、リンカーンの一部を知る良い機会となったので、彼が大統領になるまでの経緯などについてももっと知りたいです。」(Sさん)

 

 (リアクションペーパー2)

 「今回はじめて「リンカーン」をみて、法の下の平等について考えさせられた。奴隷解放宣言は黒人だけの問題でなく、すべての人々に通ずる問題だと感じた。正直、今の自分が置かれている立場では、奴隷という存在自体、理解することができない。日本国憲法においては基本的人権が保障されているため、私たちにはこのような格差はないが、この時代のアメリカの憲法13条改正があったために、今の自分たちの権利が保障されている。そう考えると私たちが生まれつきあたり前となっていることが、多くの犠牲をはらったものでありとても重みを感じる。このように、生まれつき平等であるというような環境のなかで生活しているため、個人的に差別などはありえないという考えが強い。リンカーンがこの憲法改正を可決するために裏工作のようなものを行っていたことに関しては良いとは言えないかもしれないが、この憲法改正の可決はその当時のアメリカだけでなく、現在の日本にも影響を与えているとなると非常に重要なものだったと言えると思う。

 これによってアメリカにおける平和の基盤が築かれ、人権が保障されたことは歴史的にも大きなことであり、それを成し遂げたリンカーンはとても偉大だとも感じた。リンカーンの“人民の人民による人民のための政治”が現在に与えた影響は大きく、それがあったからこそ今の平和があるのだと思う。

 人種差別などに関しては世界的にみれば完全になくなったとはいえないかもしれないが、平和のためにも根絶させることが必要だとも感じた。」(Sくん)

 

 (リアクションペーパー3)

 「リンカーンというと、私の中では奴隷解放の父というイメージとともに、インディアンに対しての排除政策のイメージがあります。映画では平等を訴える面を強く感じましたが、それならばインディアンの件はどうなるのかと思いました。

 当時のアメリカでは、インディアンは人権を議論される場にすら立つ存在ではなかったのでしょうか。黒人に対する差別とインディアンに対する差別の元々の理由など、明確な知識を今まで持っていなかったので、調べてみようと思います。

 今回の映画にしてもそうですが、表現の仕方などで事物のイメージは大きく違ってくることを痛感しました。マスコミ報道や映画・舞台など、人間が関わってくる以上は、その人の見方が影響してくるので、一つの媒体だけではなく、色々な物から考えを受けとっていきたいと思います。」(Kくん)

 

  今回の講義の主眼は、ある議論を行うのに際して、一つの観点からのみ判断すると、そこにかけられたバイアスに気付かずに事物を判断してしまう可能性があるので、懐疑的な心を持ちつつ、複数の観点から総合的な判断を下すことが必要であるという点を理解してもらうところにあった。

 

参考

 アメリカ合衆国憲法修正13条

 第1節 奴隷制もしくは自発的でない隷属は、アメリカ合衆国内およびその法が及ぶ如何なる場所でも、存在してはならない。ただし犯罪者であって関連する者が正当と認めた場合の罰とするときを除く。

第2節 議会はこの修正条項を適切な法律によって実行させる権限を有する。

 

 

集中講義第二日目

2013年09月25日 10:54

 9月18日の備忘録。

 とにかく、リアクション・ペーパーに書かれた質問に一々律儀に回答すると、少なくとも午前中の講義がまるまるそれで潰れてしまうことが判明した。この方式は、受講生が100名を超えると授業進行に支障をきたすかもしれない。ただし、以下のような意見もみられるので判断に迷う。

 「リアクションペーパーについての解答では、自分と同じような考え方だったり、違う考え方だったりし、様々な考え方を聞くことができ非常にためになった。いろいろな人の考え方を今後に生かしていきたいと思った」(Nくん)。

 「まず、前回の質問に答えていただき、ありがとうございました。なんとなくもやっとしたままだったのですっきりしました」(Hさん)

 お昼休みに、またもや宝島に行って、カルビランチを食べて昼食を済ませる。なぜ、このような食事記録を残すのかというと、わたしは病気のため食事をした後に薬を飲まなくてはならず、しかも、病状が悪化した時に備えて、なにを食べたのかを把握しておかなければならないからである。

 午後1時から午後5時50分まで、適度に休憩を入れて第6・第7・第8講をこなす。教えているこちらは、しゃべっているので眠気は吹っ飛ぶのであるが、ただ黙って講義を聴いている学生は眠くなるにちがいない。雑談としては、ダンテの『神曲』における宗教的解釈の問題と、日本のロケット開発史についての知っているところを話した。

 またもや、リアクション・ペーパーに受講者が大量の書き込みをしてくれたので、帰りのバスの中で全部を読み切れず、結局、帰宅後午後9時までリアクション・ペーパー120通に目を通すことに。

 外食で夕食を済まして帰宅したら、午後8時近くになっていた。明日は、受講生も退屈するであろうから、映画鑑賞時間を設けて、それに解説を加える予定である。

 今日の講義内容については、以下の学生のリアクション・ペーパーを挙げることで足りよう。以下、養護コースの学生さんと美術科の学生さんのリアクションペーパーの内容です。

 (リアクションペーパー1)

  国家機関の中で法律を作ることができるのは国会だけであり、法律には形式的意味の法律と実質的意味の法律がある。この二つの条件を満たしているものを「法律」と呼んでいるという基本的なことを、改めて知った。国会が作った「法律」を執行するのが内閣であり、行政の仕事というのは、ごみ処理からロケット打ち上げまでという幅広い活動を行っている。この仕事を簡潔にいうと全国家権力から立法と司法をとったもののことをいう。今まで“行政の仕事”とかいわれても難しい、というか考えたくない…というかとっつきにくい印象があったけど、このように考えると(いわれると)大まかではあるが、分かりやすかった。

 権力を三つに分けて(三権分立)抑制と均衡の関係に置く、民主制の体制がとられている。でも効率がわるい。独裁制の方が効率がいい。それなのになぜ国家権力を一つの機関に集中させないのか…。その理由として独裁者に権力を前面委譲してしまうと、誤った法律を作ったり、執行を誤ったりした時に独裁者に苦言を呈するものがいなくなってしまうことがあげられる。また、のび太の例でいえば弱い立場であるのび太(国民)が意思を伝えるためには、スネ夫(国会)とジャイアン(内閣)と出来杉(裁判所)の中を悪くして、三人がぶつかり合えばのび太(国民)が有利になることがあげられる。私は社会が苦手ですが、ドラえもんの例を用いて説明してもらえると言っていることのイメージができて、理解しやすかった。今までは三権分立のことについて学んできたけれど、なんで分けるのか…ということを考えたこともなかったので、知識が増えたような感じがして良かった。

 

 (リアクションペーパー2)

  人権について重点を置かれた授業であり、とても勉強になることが多くありました。さらに、後半では、権力について立法・行政・司法と改めて詳しく学ぶことが出来ました。今までの高校生活上の現代社会や倫理は学んできたと思うのですが、忘れてしまっている部分も多くあることを自覚しました。

 三権分立についても、権力を前面委譲すると、政治家が誤った法律作成をし、法律執行を誤ったりなどの様々な問題が発生します。そのような問題に対して積極的に反対意見が言われなくなった時こそ危険であると言われたので、確かに独裁政治が行われてしまうなと思いました。先生の雑談の中では裸の王様に対して、「王様はなんで裸でいるの?」や、王様の耳はロバの耳でも「なんで王様の耳はロバの耳なの?」という疑問が出ずに、当たり前のように受け入れてしまう世界を想像すると怖いものがあります。小学生などに説明する時に話題にしやすい!と思いました。

 法律を学ぶときにも、私達が生活の中で多く使用されている民法を中心に学ぶことで、多くのことに気付けました。(特に自動販売機と買い手が契約関係を結べることには、驚きました。)一日の中で契約を行わない日が存在しないということが分かりました。学生はよく飲み物やコンビニ、生協で買い物をすることが民法に関わっていると知りました。

 最後に自己保存本能には、正当行為、正当防衛が入っていることは知っていたのですが、緊急避難が入っていることは初めて知りました。

 少々、「て、に、を、は」が乱れているが、そのまま漢字間違えの訂正以外はリアクションペーパーに書かれたことをそのままワープロ打ちした。

 

 追記するならば、もっとも国民主権から離れた権力である「司法権」が違憲立法審査権を持つことにの可否を問う問題についての説明として、すでにこのブログで掲載した前期通常講義の「日本国憲法/現代人権論」の期末試験における最優秀答案たる学生の模範答案をレジュメ資料として配布した。これに対しては、多くの受講生が一種のショックを受けたようで、いい刺激を与えることができたと思っている。なかには、この学生と「友達になりたい」といった、本学の学生らしい感想が書かれていてリアクションペーパーを読みながら心和んだ。

ex.「また、模範答案として示されたものが、ある種ショックでした。このような疑問を持ち、答えていくことができる授業内容だったのにもかかわらず、私はそのようなところまで至っていませんでした。授業を聞き、考え、疑問を持ち、考えるというプロセスをもっと積極的にやっていかなければならないと感じました」(Hくん)。

  「そして、数学の女の子の解答を見て、またおどろいた。私は、あのような文章はとうてい書ける自信がない。是非、彼女に会ってみたい…」(Oさん)。

  「前期にこの授業をとった人の解答をみて、自分も勉強がんばろうと思いました」(Hさん)。

ちなみに、その模範答案を再度UPしておく。

  模範答案
一.日本国憲法の三大原則は、基本的人権の尊重・国民主権・平和主義である。そして、この三大原則の根底にあるのは、「個人の尊重」という個人の尊厳の原理である。そのために、個人一人ひとりの考えを政治に反映させねばならないことから、国民主権が求められる。国民の民意を大切にしようとするのが国民主権であるが、日本の裁判官は、多数決原理という民主主義的な手続きで選任されるわけではないので、国民主権から最も遠い存在である。なぜこのような司法権に、法令その他の処分が憲法に適合するかしないかを審査し、その有効・無効を判断する権限である違憲立法審査権が付与されているのか。

 二.憲法上で、違憲立法審査権を設けた根拠として、次の三点の理由があげられる。第一は、憲法の最高法規性の観念である。最高法規である憲法に違反する行為や法令には効力はない。そのため、法律、命令、規則、処分が憲法に適合するか判断する必要がある。第二に、憲法の下に三権が平等に併存すると考える、権力分立の思想である。すなわち、立法、行政の違憲的な行為を司法が統制し、権力相互の抑制を確保するためである。第三は、基本的人権の尊重の原理である。基本的人権の確立は近代憲法の目的であり、かつ憲法の最高法規性の価値もそれに裏付けられている。したがって憲法で保障された基本的人権を、立法権や行政権の侵害から守るねらいがある。

 三.基本的人権を保障するための手段として、民主主義制度が採用されている。しかし、民主主義というのは万能ではない。そのときの多数派の意思であるから、絶対に誤りを犯さないとも限らない。民主主義が採用する多数決主義原理は暴走すると、個人の自由、基本的人権の保護規定を侵害してしまう可能性があり、現代の日本は多数決原理の暴走により、生存権さえも脅かされているのだ。憲法が最高法規であり、その憲法によって守られている国民の権利を脅かすような、憲法に違反する法令が制定されたり、憲法違反の行政行為が行われては、憲法が最高法規である意味がない。それを是正するのが、司法権の役割、違憲立法審査権である。裁判官は憲法と良心によってのみ判断すると規定されているように、司法権は独立している。司法権が独立している理由として、まず、司法権は非政治的権力であり、政治性の強い立法権・行政権から侵害される危険を防ぐこと、さらに、司法権は裁判を通じて国民の権利を保障することを職責としているので、政治的権力の干渉を排除し、とくに少数派の保護を図ることがあげられる。基本的人権について、とくに問題となるのは少数派の基本的人権である。多数派の意思で裁判が行われるようでは基本的人権を守ることはできない。そうなると、そこに多数派の意思(民意)によって裁いてはならないということが帰結される。

 四.このようにして、国民の民意を反映しない、独立した司法権(裁判所)こそが違憲立法審査権をもつのである。憲法によって保障された権利や自由が、民主主義の原理によって、侵犯されるのを防ぐために、違憲立法審査権が裁判所に与えられたのだととらえれば、民主主義的正統性を裁判所がもたなかったとしても、その権限を行使して法令などを違憲・無効とすることの正当性を基盤として説明することができるのではないかと考える。

                                                                                      ―以上―

<< 163 | 164 | 165 | 166 | 167 >>