木村常信先生と山村美沙
2013年05月13日 10:40
5月10日の備忘録。
全体的に天候が不順。
在外研究日ではあるが、原則として1日中大学図書館で読書をしてすごす。
とりあえずは、実家が送ってくれた荷物の仕分けと整理。
後は、図書館で使えそうな文献を借りて、該当箇所をコピーする。
上掲写真の著作は、旧制高等学校時代の書籍を新制大学の本務大学図書館が引き継いだものであり、翻訳者が木村常信というものである。ところで、木村常信の名前はどこかで聞いたことがあると思って、調べてみると木村汎先生と山村美沙の父上(ということは、山村紅葉の祖父)であった。この本の最初に森口博士への謝辞が書かれているから、木村先生の師匠は森口繁治先生ということになる。このころの京都帝國大学法学部の国法学の教授陣は市村光恵、森口繁治および佐々木惣一といった強力なラインナップであることが分かる。ちなみに、約20年前に亡くなったわたしの祖母がなぜか山村美沙のサスペンスが好きであった。問題は、帰省しているときに、雷がなると祖母がテレビを一緒に観ようと言うのでサスペンスを観賞していると、事件も起こっていない開始15分段階で「犯人はこの人」であるとしゃべってしまうことである。「どうして分かるの」とわたしが祖母に聴くと、「わたし、2ヵ月前にこの番組を観たから」という回答~。テレビのコンテンツ不足は分かるが、本放送と再放送の間隔をもう少し延ばさないとネ。これは逆に、邦画がテレビですぐに上映されてしまうということにも該当する。特に、後者の場合は邦画がテレビ・ドラマの延長線上でしか作成されなくなったことと繋がり、その内容の劣化に拍車をかけている。
夕食は生協食堂でたべ、午後9時近くまで図書館で『ラーメンと愛国』などを読んでから、バスに乗り帰宅。
本来的には、今日は在外研究の予定だが都内で研究が週末予定されていなかったから、本務大学で研究と読書をして一日をすごした。
(追記)アマゾンで、木村常信先生の翻訳本の原著のレオン・デュギーの以下の本を注文した。
3000円前後のお手ごろ価格なので、金欠病なのにボタンをぽちっと押してしまった。